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瓶詰めという小宇宙 2

瓶詰めは小さい瓶の中の世界をどのように作り上げるか?のひとつのアートであると言えるんじゃないかな。そして、そこは眺める為だけの世界ではいけない。開けて食べることの想像までが出来てないといけない。どんなシチュエーションでどんな人が食べるのか、を想像することは瓶の中の世界を広げることに繋がる一方で世界を狭める事にもなる。でも、その制限の中でどこまで自由に作り上げるのか?が力を試されるし、面白いところになると思うねん。

まず、材料を仕入れるときに、どの食材同士を合わせるとどんな味になるのかを想像する。作り上げる過程はその答え合わせに他ならない。正解の時もあるし、想像を超える嬉しい答えになる事もあるし、違った、、、という時もある。私は料理自体が実験と思っているところがあるけれど、近年の「料理は科学」の理論を考えると間違いではないんだな、と思える。

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お客様がどんな思いでそれを買って、どんなものと一緒に食するのか?を想像しながら作る事はとても楽しい。料理は食べる人があってこそのものなので、そこに食べる人の想像がないと成り立たないと思うねん。

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