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2022年4月23日 土 @甲南

途中から事務局スタッフも加わり、お互いに学び合う教室となりました。

🕚 11:00~12:00 🌏️ 忍の里プララ 👤 参加2名 📝 まき

鑑賞

🔍️ 背景

参加者さんのお名前に因み、歌番号43の権中納言敦忠の歌をピックアップ。恋人だった38の右近とセットで紹介しました。43は恋人とお付き合いを始めた直後の感極まった歌で、宛先は右近か否か諸説あるようです。一方、38は恋人とお別れした際の怨み節で、宛先は敦忠が定説となっています。 

あひみての後の心にくらぶれば昔は物を思はわざりけり 権中納言敦忠

小倉百人一首 歌番号43

忘らるる身をば思はずちかひてし人の命の惜しくもあるかな 右近

小倉百人一首 歌番号38

巡回中の事務局スタッフが関心を持ち、輪の中に加わってくれました。そして「背景を聞くと面白いわ~♪」と参加者さん以上に目を輝かせ、ほんの数分でこの2首を暗唱できるようになってしまいました。すごいですよね。この調子であと98首!?

🔍️ 覚え方

歌番号38に絡めて、高校生スタッフが54を差し出しました。

忘れじのゆくすゑまではかたければけふをかぎりのいのちともがな 儀同三司母

小倉百人一首 歌番号54

2首の絵札と取り札を並べて、ゆっくりと解説を始めました。「『わすら』と『わすれ』、どちらも下の句に命(いのち)があります。100首のうち、取り札に命があるのはこの2首だけ。」なるほど、確かにその通りです。(30年以上気づかず過ごしていました。)

体験

✋ 競技かるた

参加者さんは先月と同じ面々。散らし取りの強さをこちらも承知しています。そこで新たな境地へお連れすべく、競技かるたを紹介しました。

時間の都合から、札数を減らした簡易版での挑戦です。先に鑑賞した3首が含まれるよう、歌の頭文字が「あ」と「わ」の計23首を使用。甲賀かるた会より拝借した「きまり字かるた」を各陣10枚ずつ、横87cm✕縦3段の好きな場所に配置して試合開始。シーソーゲームの結果、2枚差決着の好勝負となりました。そういえば、両者お手つきゼロでしたね。

次回

📅 2022年5月28日 土 🕙️ 10:00~11:00 🌏 忍の里プララ