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『特別』になるのが怖かった私へ(12/12)


4月〜6月に、はちみつコミックエッセイ主催の
コミックエッセイ描き方講座を受講していました。


そこでの最終課題として描いた作品を
少しずつ載せています。




自分の『特別』を生きる④





人を時に庭や畑例えることがあります。


耕し、種を蒔き、世話をしながら収穫を待つ。


お花が咲くかもしれないし
野菜が育つかもしれません。


雑草だって元気に生えてくるでしょう。


そうやって
手入れのできる範囲のイメージをすることは
自分を耕す上でも
心理面接をする上でも
役に立つように思います。



しかし
この作品を描く中で
人はもっと大きなスケールの世界を
持って生まれてきたのかもしれない
とふと感じました。


庭や畑ではなく
国とか星のような
大きな世界をあらかじめ持っていて
ちょっとやそっとの力では
どうにもならないものもある。

気候とか、地形とか、仕組みとか。


私たちは
その大きな世界を
均そうとしてしまっているのではないか。




私たちは
相手の世界がどんなに雄大なのかを知らずに

「なんとかできる」
「なんとかしないといけない」

と安易に思い込んでしまっているのではないか。




人と人とは異文化交流


自分の日常においても
面接の中でも
よく感じていることです。


しかし
今回の作品を作る中で
この言葉がより実感を持つようになりました。




私たちは
自分以外の国、星について
ガイドブックを読むことや
観光することはできても
「住む」ことは頻繁にできません。


時に「住む」ことになったとしても
その国の観光地以外のことを知ると
驚くことがあるかもしれません。


いくら不満や不便があったとしても
それをどうにかするのは
その国の人が決めることです。



もしかしたら
その国に住んでいる人も
不便さを感じながら
暮らしているかもしれません。



自分の生まれ持った大きなものを
どんな風に捉えているか
どんな工夫ができるのか
どんな手入れができるのか。



それから
大きなものもといっても
絶対に変わらないもの
なんていうのはないと思うので
少しずつ変化をしていると思います。

その変化をどう感じることができるか。



自分の、相手の生まれ持った
大きなものも小さなものも
大切にしてやりたいなと思います。




世間に世論に流されて
なんとなく批判したり称賛したりする
という無責任なことではなく
自分の目で見て、耳で聞いて、手で触って
嗅いで、味わって
自分の心で感じて、自分の頭で考えて…

そうやって自分のことや相手のことを
大切にしたいです。



好きとか嫌いとか
いいとか悪いとか
正しいとか間違ってるとか
善とか悪とか
そういう気持ちも
もちろん出てくると思いますが
それはしっかりと考えた上で出てきた気持ちなら
大切にしたいです。



そして
どんな気持ちも
まるっと抱えていれるような
自分や相手の葛藤を
すぐに白黒決めたりラベルを貼ったりしないで
葛藤のままにしておけるような
そんな自分でありたいです。






このページは
ふとした思いつきから生まれ
作品の中身がどうなるか
まだ決まっていなかったのに

「これは最後のページだ」

と確信のようなものがありました。



漫画の中では描ききれなかった
描きながら考えていたこと
描いた後に考えたことを
ここに書いていくことができて
うれしかったです。



毎回長かったと思いますが
読んでいただきありがとうございます。

本当にうれしいです…!









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