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『特別』になるのが怖かった私へ(7/12)


4月〜6月に、はちみつコミックエッセイ主催の
コミックエッセイ描き方講座を受講していました。


そこでの最終課題として描いた作品を
少しずつ載せています。



『特別』と他者と私③







心理面接をしている中で
いろんな人に出会います。


その時に自分の中に生まれてくる感情も
いろいろです。



心を病んでしまっている人は

「自分はダメだ。
もっと〇〇にならないといけないのに
全然できていないから」

と自分で自分を責めてしまっている状態に
なっていることが多いような気がします。


心理面接では

『今でOK。〇〇すればもっとOK

という風に
今の自分も肯定することができるように
と思ってお会いしています。



なので、基本的には

「そのままのあなたで大丈夫。
でも、こんな風に考えることができるようになると
もう少し楽になるかも…」

という姿勢でいることが多いです。



しかし、時々、

「いや〜、それじゃぁいかんでしょ…!
もっと〇〇な所を変えないと!!」

と積極的に感じてしまう人にも出会います。



これは、私の方が

『あなたは今でOK

と思えていない状態です。



なぜそう感じるのか。

それを、相手の中に見つけることは
意外と簡単です。

しかし、
自分の中にそう感じてしまう何かを
見つけることの方が
難しいけど大切だったりするような気がします。



“相手をどんな風に見ているか”は
“自分がどんなまなざしを持っているか”に
左右されます。



自分が持っているそのまなざしで
相手を、世界を、そして自分を見ています。




相手に対して心がざわざわする時は、
自分のことを自分がどう思っているか
相手を通して知ることができる
チャンスなのかもしれません。



そして、
そのように自分をざわつかせる相手が
今、自分の目の前に現れている
ということにも
何か意味のあることなのかもしれません。




“相手を変える″ことはできませんが、
“自分の中を調べてみる”ことは
なんとかできるのではないかと思います。



しかし、
自分の中を見ていくことには
葛藤があるかもしれないし、
傷つきや悲しみが見つかることが
多いかもしれないので、
必ずいつもその作業をしなければならない
ということもないのではないでしょうか。




私はちょうどこの漫画を描いている時に
『私は特別なんです』
と言われる人と出会うことができたので、
苦しくもありがたいご縁だったと思います。


(もちろん、
心理面接の中では
自身の葛藤をできるだけ持ち込まないように
配慮しています。
相手の問題と自分の問題を
冷静に見分ける力が鍛えられます…)











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