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#34「言葉も、生き方も。」

さとゆみさんの連載「今日もコレカラ」を読み、感じたことを書く。引用リプじゃおさまりきらない、グルグル余韻の言語化トレーニング。

よく言葉を交わしている同士は、言葉が伝染(うつ)る。

絶対にそっち系じゃなかった人のプレイリストにレゲエが入っていたり、明らかにインドアタイプだった人の趣味が釣りになったり、そういうのと同じように、言葉の趣味も伝染る。

伝染るんです【さとゆみの今日もコレカラ/第224回】


つい先ほど、洗面所にて。

「今日の夕飯は、天ぷらともずくスープにしようかな」

髭剃りをする夫の横で、メイクをしながら手抜きメニューを提案する。
いつもの日常シーンだ。

「おっ!うれしいなぁ」

夫の反応も、いつも通り。

彼は「うれしい」「悲しい」「さみしい」「楽しい」の感情を、ストレートに表現する。

たまに、「怒っているんやから!」とプリプリすることも。笑


我が家は多分、夫のほうが女子力が高い。笑


✳︎

「ありがとう」「ごめんね」もスルーっと言えるから、喧嘩にならない。
イライラしていても、ごめんねって言われると「もう、しゃあないなぁ」って思うんよね。それ以上は怒れなくなる。

人情の機微をわきまえているなぁ。



夫は、親が喧嘩しているところを一度も見たことがないそうだ。義父はめちゃくちゃいい人やけれど、子育ては義母任せにしていたらしい。

義母は歯科衛生士としてバリバリ働きながら、週末には夫と義弟の野球に付き添っていたと聞く。子どもの前では見せないようにしていたのか、夫が気付いていなかったのか。義母が亡くなっているいま、真実は分からない。

一方、私の親は、しょっちゅう喧嘩していた。怒鳴り声が聞こえてくると、イヤホンをつけ、音楽のボリュームを大きくしていたっけ。

それでも不思議と入ってくるんよね、心には。

「あんたらのために離婚しないんよ」と言われても、もう気にせんでええから、離婚すれば?って返した。笑


子どもからすると、仲が悪い親を見続けるのはつらかったなぁ。




我が家は夫の穏やか〜な性格のおかげで、ほぼ喧嘩にならない。
言いたいことは言うけれど、「こうやない?」「う〜ん」「ほなこうしようか」「それならいいかも」と、会話をしながら妥協点を探る。


一緒に暮らすようになったころ。
常に気を張って生きてきたから、こんなに羽を伸ばしていいのかと疑った。

けれど、本来は「家」ってそういう場所なんやろうな。

✳︎

「今日は早く帰れるから。おとんが送ってくれたケーキを食べよう」

「うれしい!行ってらっしゃい。気を付けてね」


玄関のドアが閉まった後、夫の口癖を吸収している自分に気付く。


喜怒哀楽をありのままに表現する。
なんて、楽な生き方なんやろう。


これからも、いい部分はどんどん吸収していきたいな。

▼6月12日の午前7時ごろまで読めます!こちらもぜひ♪






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