本気出した結果は?乳幼児を育てるママライターの実践3つ
私がWebライターを始めたのは、つわりが落ち着いて妊娠後期を迎えた2021年2月。しかし、本格的にライターとしての活動をスタートしたのは出産して2ヶ月が過ぎた2021年5月下旬からです。
この記事を書いている現在は、2022年4月2日。この約1年の間に、私のライターとしての状況はガラリと変わりました。
2021年5月時点で月数万円だった私の収入は、半年もしない間に約5倍にアップ。
また、営業をしなくても仕事は途切れず、企業側から報酬の値上げ、条件の良い案件を提示してもらえるようにもなりました。
今回は、私がライターのスキルと経験値を磨くために実践したことを3つお伝えします。
【実践1】SEOを勉強する
スキルあるWebライターを目指すのなら、SEOの知識は必須といっても過言ではないでしょう。
なぜなら、Webライターに記事を依頼する企業の多くはSEOを使って読者に記事を読んでもらい、何らかの利益を得ているからです。
SEOはGoogleの検索システム
SEO(エスイーオー)はSearch Engine Optimizationの頭文字をとって略した言葉で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。検索エンジン最適化は、特定の検索ワードで上位表示を目指すための方法です。
私たちがスマホやパソコンで何かを検索するとき、GoogleやYahoo!の検索画面に知りたい言葉を入力しますよね。例えば人気の映画を知りたい場合には、「映画 人気」「映画 評判」などと入力して検索するでしょう。
検索結果の画面を見るとき、ほとんどの人は上から順番に確認して、知りたい情報が載っていそうな記事を読むと思います。
つまり、ねらったキーワードで上位表示ができると、多くの人に読んでもらえるというわけです。たくさんの人に読まれる記事は、会社のサービスを知ってもらったり、商品を購入してもらえたりするなどの利益につながります。
Webライターは読者と企業をつなぐパイプ役、読者の深層心理を刺激して「この商品、試してみようかな?」と思わせる営業マンのようなもの。そう考えると、SEOで上位表示ができるWebライターが企業から重宝されるのにも納得できるでしょう。
サクラ式SEOの学び方3選
SEOの基本は、読者が求めている情報をわかりやすく、的確に伝えることです。もちろん、検索エンジンの仕組みを理解したり、もともと信頼性の高いメディアであることも重要です。
あくまでもWebライターとして意識するべきSEOは、「読者の悩みに寄り添った、わかりやすい文章を書くこと」に尽きると思います。
もちろん、私もSEOを学んでいる1人のWebライターです。まだまだ成長途中ではありますが、私がSEOを学ぶために行った方法は以下の3つです。
本を読む
Wordpressブログを開設
現役編集者が主催する講座を受講
そもそもSEOが何なのかも理解していなかった私は、2冊の本を読んで基本を理解するところからスタートしました。
数多くあるなかで私が選んだ本は、「沈黙のWebライティング」「新しい文章力の教室」の2冊です。
「沈黙のWebライティング」は、まさにSEOの仕組みが書かれた本でした。また、「新しい文章力の教室」は、助詞の使い方や読みやすい文章の書き方をわかりやすく解説した一冊。Webライターに欠かせない言葉の基本を復習できました。
大学を卒業してから教職1本でやってきた私にとって、ブログは未知の世界。しかし、ブログを開設することで、Wordpressの入稿や画像作成などを体験できました。
noteの方が断然書きやすいですが(笑)、Wordpressの入稿を求める企業は多いので、できるに越したことはないと思います。
また、ブログの運営は「どうすれば上位表示できるか」というSEO施策を体験できる場ともいえるでしょう。
前提として、講座を受講しなくてもWebライターとして活動できます。ただ、私はどうせやるなら企業から求められ続けるWebライターになりたかったんです。
そのため、実際にコンテンツ制作の場で活躍している編集さんが行っている講座を受講して、クライアントがWebライターに求めているスキルを学びました。
非常に残念ですが、Webライターの学ぶ意欲を利用している人がいるのも現実です。個人的には、「短期間で数百万稼げるようになった!」という甘い言葉に振り回されない賢さも必要だと思います。
【実践2】継続案件を獲得する
自分の経験からも、継続案件を獲得するのは、Webライターとしての活躍・ステップアップにつながるといえます。
企業に属して給料をもらう会社員とは違い、Webライターの仕事は業務委託がほとんどです。ちょっと言い方は悪いですが、企業にとっては使い捨てができる存在なのも事実。
Webライターの良心を利用するクライアントに引っかからないために、私は大きく2つの点を心がけました。
的をしぼって営業する
片っ端から仕事に応募して、案件を獲得するのも1つの方法です。しかし、私はただ片っ端から提案するだけではなく、「的をしぼって」応募するのが重要だと考えます。
例えばダーツをするときに、目をつむって矢を投げ続けていたら、100本投げたとしても的に命中する確率は低いでしょう。
的が大きいなら、目をつむって投げてもまぐれで命中するかもしれません。しかし、的が大きいということは、それだけ当てられる人も多い証拠。低い賃金で働かされたり、使い捨てされたりする可能性は高まります。
単価ではなく時給で判断する
Webライターの場合、的の大きさを報酬に置き換えて考えるとさらにわかりやすいでしょう。
報酬が高い仕事は当然、的も小さいですよね。そのため、目をしっかりと見開いて中心を目指して矢を放たないと、命中させることはほぼ不可能。
ここで注意しなければならないのが、単価の高さだけで報酬の良し悪しを判断しないことです。例えば、クライアントから以下の条件が示された場合、あなたならどちらを選びますか?
・A社
文字単価1円
決められた構成を使って文章を書く
・B社
文字単価2円
構成から画像選定・挿入、WordPress投稿まで
「そりゃ、B社の方が得でしょ!」という人は、悪質なクライアントに引っかかりやすいかもしれません。
なぜなら、文字単価を高く設定し、契約をした後に記事執筆以外の作業を求めるクライアントは、少なからず存在するからです。
たとえ文字単価が2円でも、構成を作って画像を自分で選び、システムに投稿するのは、かなりの手間と時間がかかるもの。
悪質なクライアントのカモにならないためにも、時給に直して報酬の良し悪しを判断する必要があります。
先ほどの例を使って、もう少し具体的に考えてみましょう。文字単価が1円の3,000字だと、2時間で書ける人なら時給は1,500円です。
一方、文字単価が2円で3,000字の記事を書くのに、一連の作業を含めてトータルで10時間かかったとします。
6,000円の報酬を時給に直すと、わずか600円です。このケースでは、A社の仕事の方が条件が良いのは一目瞭然ですよね。
優良なクライアントと取引する
なかには、Webライターとの対等な関係を望んでいる優良なクライアントも存在します。私が現在取引している優良なクライアントには、大きく3つの共通点が見られます。
コミュニケーションが迅速でていねい
単価や条件が具体的&低すぎない
満点評価(クラウドソーシングの場合)
あくまでも私の個人的な考えですが、対応が迅速・ていねいな企業は、いきなり音信不通になったり報酬が低すぎたりすることもなく、企業としての安定性がある印象です。
【実践3】専門資格を取る
SEOの観点からも、記事を書くライターに専門性を求める企業は増加しています。
私がライターを始めて真っ先に考えたジャンルは、10年以上の現場経験がある学校教育や育児でした。
しかし、教育や育児はぶっちゃけ「子どもがいる母親」にとっては参入しやすいのも事実。簡単に参入できるジャンルは、ライバルが多く報酬が低い傾向があります。
そのため、私は教育以外の専門性を身につけるために国家資格の取得を決意しました。
ライターの仕事にいかせる国家資格には、大きく3つが挙げられます。
社労士
宅地建物取引士(宅建士)
FP技能士
私が目指したのは、税金・生命保険といったお金に関する知識を幅広く学べるFP2級です。結果からいうと、6月中旬から家事や育児、仕事の合間に約3ヵ月間勉強をして合格しました。
FP2級を受験するためにAFP資格も取得したので、企業へのアピールが可能になりました。実際、金融ジャンルの記事依頼もくるようになっています。
また、FP2級の勉強を通して学ぶ楽しさを味わった私は、CFP&FP1級を取得し、さらに高い専門性を身につけたいと思うようになりました。
勉強をすることで広がった知識や価値観は、ライターの仕事幅の拡大にもつながっています。
【まとめ】Webライターに必要なのは行動力
私が約1年間の活動を通して実感しているのは、Webライターは行動次第でいくらでも成長できるということです。
行動というと、高額なセミナーやライタースクールに通うイメージがあるかもしれません。しかし、それらは私の考える「行動」とはかけ離れています。
Webライターを続けるのは簡単ではありませんが、ポイントを押さえて行動すれば、ある程度の収入を得るのは決して難しいことではないと思います。
産後の私が「頭ひとつ抜き出たライター」を目指し、本気で行動し始めてから約1年。
甘い言葉を鵜呑みにしないで、自分の頭で「どうしたいか」「そのためにはどうすれば良いか」を考えて行動した先に、明るい世界が広がっていることを実感する今日この頃です。
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