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最近経済を回したくて仕方ない

「株式投資を頑張ってFIRE目指すぞ!」とコロナ禍の投資ブームの様子をTwitter(当時)で眺めていた僕は、仕事に不満を抱えまくっていた時期ということもあり、例に漏れずFIREに憧れていた。

それまで鳴かず飛ばずだったお小遣い稼ぎで始めたスイング投資から中長期を軸とした資産形成に舵を切り始め、50万円にも満たなかった投資資金を追加入金していく為に、僕は一時期財布の紐が少しずつキツく閉まってきていた。

とはいえ意思が弱い人間なので、硬く紐が結ばれることは無く、それなりには財布の隙間からお金がこぼれ落ちてはいたけれど、確実に小さな無駄遣いは減っていった。無駄な大きな買い物も減ったし、コロナ禍のおかげで飲み会が無くなりその出費が減ったのも大きい。

財布の紐がキツくなってくると、そのうちお金を使うこと事態に罪悪感を感じてしまうことがある。幸い僕は意志が弱いのもあって趣味や娯楽の面は適度にお金を使うようにしていたけれど、食費や日用品などは必要なもの以外は買わないようになった。少し冒険してちょっと良い肉試してみようとか、イオンとかで期間限定のお惣菜みたいなところを買ってみようとか、そういう考えはなくなっていった。

そんな生活にも慣れていたが、日々不景気不景気で、実質年収は下がり続けているとか、少子化が深刻化しているだとか、日本の不景気による将来の不安が年々顕在化していくのを眺めて「このままじゃ日本は数十年後本当にやばいのでは!?」と危機感を覚えるようになった。

不景気の原因は様々あるだろうが、皆が不景気だからと自分のお金を守ろうとしてお金回りが悪くなっていることも大きな原因だろう。そう考えると、果たしてお金を使わないことが将来自分のお金を守ってくれる行為なのか疑問を持つようになった。むしろ今こそお金を使って経済を回すべきなのでは無いかと。

そう考えるようになってから、お金を使うことの罪悪感が無くなっていき、むしろ適度にお金を使うことに喜びを感じるようになった。お金の価値観を変えてくれた妻の存在も大きい。

経済的な話もそうだし、やはり若い時、やりたいことや経験したいがあるならしっかりお金を使いたい。例えば20代に10万円使った時の経験や感動は、70代に使う10万円よりも大きいかもしれない。せっかく必死に働いているのだから、貯めるだけの為に働くなんてつまらない。

そんな理由から、最近は何かと経済を回したいなと思っている。だからと言ってお金をバンバン使っている訳ではなく、節約はしてるんだけど。以前よりも適度にはお金を使っていると思う。

こう考えてくれる人がもっと増えてくれたら、世の中もっとお金が回ってくれるのかな。なんて少し考えてみる。

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