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お金の価値観を変えてくれた妻

僕は昔からケチなほうだと思う。小学生の頃、友達のお母さんに「今年のクリスマスはサンタさんに何をお願いするの?」と聞かれ「ゲームソフト。サンタさんに貰うのはタダだからね。こういう時に高いの貰わなくちゃ」と答えていた。

「ちゃっかりしてるなー」なんて言われたが、今の自分でもそう思う。ていうか小学生でもよくそんな考えが思い付くものだなと。まあ確かに、せっかくタダで物を貰えるのなら高い物にした方が絶対お得である。(実際はタダでは無かったのだが)

そんな僕も大人になり、社会人になりたての頃は大きなお金を手にした喜びから、最低限貯金はしていたものの今思えば無駄使いだったと感じることも多く、それなりに好き勝手にお金を使っていた。

しかしそれも年齢とともに落ち着き、本格的に資産運用として株式投資を始めるようになると、無駄使いを減らそうと財布の紐もよりキツくなり、お金の使い方に関して以前よりもケチになっていた。

そんな時に出会ったのが今の妻。僕はお金は大事だから大切に考えて使おうというタイプの人間だが、妻はどちらかといえば『せっかくのお金は使わないと人生損』と考えるタイプの人間だ。

そんな2人だから、結婚後は家庭のお金管理は僕がして妻にはお小遣いを渡している。妻のお金の使い方が気になって、そこを指摘して少し喧嘩になることもある。

しかし価値観が違うことは悪いことばかりではなく、一時は財布の紐を絞めることしか考えていなかった僕も、適度にお金を使うことに対しての罪悪感は以前よりも減ったように思う。せっかく頑張って働いているのだから、いろんな経験や物にお金を使わないと人生楽しく無い。

特に最近、本当に世の中のことを思うなら適度にお金は使わないとなと思えるようになった。みんな将来の不安から自分のお金を使わずに貯めようとばかり考えるけど、そうなると経済が回らなくて余計不景気になり、結果お金を溜め込んだ自分の首を絞めることになる。

今の少子化だって、景気が良くなれば大分改善されると思う。異次元の少子化対策うんぬんよりも、まず景気を良くしてみんながそもそも普段の生活に余裕が生まれてこその結婚や出産だろうに。なぜその考えに至らないのか、、どうしたらこの日本という国が変わるのかが不安である。

そう考えられるようになったのも、妻の考えの影響も少しはあると思う。たまには普段食べないものに手を伸ばしてみるとか、少し高くても個人店の美味しいコーヒー豆を買ってみようとか、せっかくの旅行はちょっと良い旅館に泊まってみようとか。

無駄遣いしすぎも良く無いし、投資や貯金も大事だけど、たった一度の人生だから使って楽しむことも大事。適度に使うと余計お金の大切さも分かってくる。

たまにお金のことで少し言い合うけど、考え方を変えてくれたことには感謝してます。

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