見出し画像

本当はさみしかった・・・


1、母になれない

「ねぇ、21時に帰ってくるって言ったよね?」
「1分すぎたんだけど!」
「その時間って自分で決めたんだよね?」
「何で守れないの?!おかしくない!?」


きつい口調でまくし立てるように
夫を責める私。


自分が正しい、何も間違っていない。
そう思っていた。

ーーーーーーー

2年半の長く苦しい不妊治療を終えて
授かった娘。体外受精までした。


治療の途中、しんどすぎて
「私にはクラスの子がいるからいい。」
「夫と二人でいい。」
何度もそう思った。


「やめてもいいよ」
その言葉が聞きたくて

「ねぇ、本当に子ども欲しいの?」
と何度も聞いた。



その度に彼は
「欲しいか欲しくないかで言えば…欲しい。」
そう答えるのだった。


今思えば、彼らしい答え方だったが、
「彼が言うなら、やるしかないか・・・」
そう思ってやり切った。


最後の最後、凍結した受精卵が
なくなるまではやろうと決めた。
そのかわりもう採卵はしない。しんどすぎる。


最後の1個だった卵…奇跡的に妊娠。
2018年12月に長女が誕生した。


「産んでくれてありがとう。」
「あとは僕ががんばるね!」

私は彼が言ったその言葉を信じていた。




2、キャリアが止まった 〜なんで私だけ〜


あとは私のやりたいようにやれるんだ!
夫を父親にさせてあげられたし、
私は自由の身だ〜!


そう思ったのに・・・。


積み上げてきたキャリアが全て止まった。
人間関係も0になった。
誰とも会話のない毎日。
名前を呼ばれない日々。
夫だけは今までと変わらない。

なんで私ばっかり
ガマンしなきゃいけないの?


早く帰ってきて欲しい。

「大好きな彼と会いたい〜!」なんて
そんな生ぬるい(?)意味じゃなかった。


「早く私を解放してよ!!」
そんな気分だった。
まるで牢屋にいれられたかのように。


毎日、夫の帰宅時間まで
必死に時間をつぶす。

あと3時間あと2時間・・・
あと30分・・・。

やっと21時になった。

それでも彼は平気で遅れてくる。
1分でも許せなかった。


・・・結局、いつからか
彼は帰宅時刻を言わなくなった。



3、子育てに「神」なんてない


娘は日に日に大きく・・・

なんて、ならへんわ!!


毎日毎日同じルーティーン。
おむつを替えて、授乳して、
寝た時間の隙にご飯を食べる。


片付いていない部屋が気になる。
洗濯をしたくなる。
その途中で娘が起きる。


その不完全燃焼の繰り返し。


教員をやっていた私は、
「今日が何曜日かわからない」
なんて経験したことがなかった。


なのに生まれて初めて
「今が何月なのか」が分からなかった。
それくらい外に出かけてなかったのだ。



冬生まれの娘はようやく首が座り、
外も穏やかな気候になってきた春、
私は抱っこ紐で買い物に行くようになった。


元々本屋が大好きな私が
ふと立ち寄った新書コーナー。

「神子育て」という本が目についた。
女の子がにっこりと微笑んでいる画像。


「子育てに「神」なんてないわ・・・」


なぜかそのタイトルに
ちょっとイラついていた。

育児の疲れからか
全てをナナメに見るようになっていた。

1回目は手に取ることなく終了。

私の人生を変えた一冊




別の日、また本屋に行くと
またしても目に飛び込んできた。

「神子育て・・・か。」


手に取る。


大学院で研究論文や文献を
読んでいたクセなのか、

本文よりも先に
出典が何で、筆者は誰で、
どこで研究されているのかを見る。



著者:星渉



え・・・誰・・・??

今となっては超失礼なのだが、
これが星先生に抱いた
初めての感想だった。


それまで子育てコーナーに置いてある本は、
立ち読みではあったがほとんど目を通していた。(本を読むのは速い)
有名どころの著者は
大体知っているつもりだった。

・・・だけど存じ上げない。

教育系の研究者でもなければ、
子育て経験者でもなさそう。

そんな方の子育て本?

そこで2回目の出会いが終わる。



3回目の出会いで、本文をちらっと読み、
「なんだこれ!?ちょっと不思議な本だから買ってみよう」

ついに購入。


・・・そして読んだその日の夜、
衝撃的な出来事が起きたのだ。



4、私が欲しかったもの


チャプター6 
【夫婦関係をアップデートして長続きする幸福感を手に入れる】

子育て本なのに【夫婦関係】が書かれていたのだ。


最終章に書かれていたこの内容を
私は「実験」のつもりで遊び半分で試した。

下記だけをやってみた。

男性は特に「自己重要感」を満たしてあげるといい。そのためには「ありがとう」を言う。行動への感謝だけではなく、存在への感謝。重めの感謝がいい。

科学的にイライラ怒りを手放す「神育て」 p.223


定刻の21:00を過ぎて、21:10分に帰宅した夫。
キレそうな気分を深呼吸で落ち着かせて。

「おかえり〜!お疲れさま!」
と、それだけを言った。

(本文には「感謝」とあるが、初日はまず感謝の気持ちのつもりで「おつかれさま」と言った。私には大きな大きな変化!冒頭にも書いたように、今までだったら遅刻=ブチギレ案件。「おかえり〜」なんて絶対ありえなかった)

穏やかさを装った(?)声で
「おかえり〜」と言う私に
「え?!」っとびっくりした彼の顔は忘れない。

次の日、私は同じことを繰り返した。
「おかえり〜」

すると、彼の手にはアイスクリームがあった。


「これ、後で一緒に食べよ〜」

味の違うスーパーカップを
2つ買ってきてくれたのだ。

あの瞬間を今でも覚えている。
本当にびっくりした。

娘がスヤスヤ寝ている。
夫とゆっくり食べる
21時半のスーパーカップ。

たった200円。
時間も30分くらい。
(夫はすぐ眠くなる!)

本当にそのひとときが
幸せで仕方なかった。


私は単純に
誰かとゆっくり話したかった
誰かに話を聞いて欲しかった


そして・・・


大切な人と大切な時間をすごしたかった。



それだけだった。
それに自分自身が気づいていなかった。


1分の遅刻にブチ切れていた私は
この本のたった数ページを実践しただけで
確実に自分の気持ちに
変化が起きていることを感じた。

5、社会とのつながり〜星先生との出会い〜

その頃、星先生はインスタライブに
ゲスト出演なさることが多くあったように思う。
子育て系発信の方やAERAwithKIDSさんとの
コラボをよくやっているのを拝見していた。

食い入るように見る。

そして星先生の音声配信Voicy。
アプリをダウンロードし、登録。

その時に
「アプリに寺田真弓って書くのもな
・・・てらだまゆみ・・・
・・・てらたまでいっか。」
軽い気持ちで記入。

のちにこの名前が
私の人生を大きく大きく
変えることになる。

星先生が毎日11:50〜放送されている
「自分進化論」を聞く。


時を同じくして購入した
Airpods(コードのないイヤホン)を持って、
公園遊びに付き添いながら、
片耳ではVoicyを聞いていた。

そのバランスが私にはとても心地が良かった。

子どもを見ながら
自分の好きな学びをする。


誰かとつながっていたい。
社会とつながっていたい。


そのVoicyの放送に
毎日コメントをすることを決め、
2週間チャレンジした。

しかも誰よりも早く
コメントをすることを自分に課して。
(急にナゾの負けず嫌い発動!)


星先生が「てらたまさ〜ん」と
コメントを読んでくれる。

社会とのつながりはそこしかなかった。


ただ・・・・そこに確実にあった。
Voicyによって私は孤立しなくなった。

6、きっと、大丈夫!

気づけば、数ヶ月後、
私は星先生の長期講座
(神メンタル実践講座3期)を受講。


星先生1200人講演会ではスタッフとして参加


心理学の内容だったので
「面白そうだな、
教員として復帰した時にも役立つかな」
と、ちょっと軽い気持ちで受講。

フタを開けてみると
受講生の多くがキラキラとした
起業家の方だった。

服の色や素材感(値段!)が
明らかに私と違った。
見たこともない様な空間に圧倒された。

専業主婦の私には
完全場違いだったにも関わらず、

星先生も仲間たちも否定せず、
「全員が素晴らしい!全員が平等!」と
受け入れ、共に学んでくださった。

そこでのたくさんの学び。


私の手帳ノウハウは
ここでの学びが随所に入っている。


できていることに目を向ける
・ゴール設定
・目標達成のノウハウ など


てらたま手帳


夫の1分の遅刻にブチギレていた私。

あの時私は、本当は怒りたかったんじゃない。
遅刻を問い詰めたかったじゃない。


単純に「さみしかった」のだ。


誰かとつながりたくて、
誰かに必要とされたくて、
誰かに認められたくて。

でもそんな気持ちにも
気づいていなかった。



あの頃の私に伝えたい・・・

きっと大丈夫。
びっくりする未来がやってくるよ、と。


ここまで読んでくださった皆さん。

きっと大丈夫。
私はあなたのことを応援していますよ・・・✨



神子育て&神時間力は最強の本です!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?