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出版業界のすみっこで

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出版業界のすみっこからみる、本や出版についてのはなし
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2017年2月の記事一覧

ぼくがダイエットできないのは心のせいではない。

ぼくがダイエットできないのは心のせいではない。

いろんな問題を"心"というふわりとしたもののせいにしがちだけど、もしかしたら、それは単なる習慣かもしれないし、癖かもしれない。(心の病気はあると思うけど)

『行動分析学入門』(杉山 尚子著)では、行動の理由を「行動随伴性」という概念で説明する。
簡単に言えば、行動を分解し、行動の前後での変化に着目する。行動の後にメリットがあれば、その行動が"強化"され、繰り返すというものだ。
心に原因を求め

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人間らしさと本

石黒氏の講演で、メディア(デバイス)は"人間らしい"ものになっていくだろうとの発言が頭に残っている。

その中で目にとまったのはこの記事だ。
・[FT]復活を遂げる本 ベゾス氏も紙が好きだから 
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12728920Z00C17A2000000/

人間との親和性が高いものが残る、広がると仮定したとき、本はどうなんだろうか

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本にとっての体験とは?

さいきんは、ものからことへ、所有から体験へということがよく言われている。
音楽とライブのような、本にとっての体験とはなんだろうか。

本は、音楽や映画と比べて、「一緒」に「共有」されにくい。ネットニュースのようにシェアもしにくい。
そう思うと、唯一、本(読書)は、唯一の"「孤独」なエンターテイメント"なんではないだろうか。
この"つながりすぎた時代"に、孤独と向き合い、自分と向き合い、たった1人で

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人間らしさのメディアとインターネット

人間らしさのメディアとインターネット

ものごとの共通点、繋がり、結びつきを見つけたとき、とてつもなくワクワクする。胸がときめく。
発見の嬉しさもあるし、言語化されてクリアに見えるからかもしれない。今までと違った角度から、ものごとを再認識できるからなのかもしれない。

ぼくが理系に進んだのも、おそらく小学校や中学校のときに、そんな体験をいくつもしたからだろう。
世の中の現象が、感覚ではなく、別の言葉、別のアイデアで説明できてしまう。

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