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自由七科って何?

こんにちは!もう一週間経ったのかと思うと早い早い。早速毎週更新の目標が危うくなっています。


まあ、気を取り直して今日のトピックを見て行きたいと思います!


前回の投稿で、「自由七科の事を将来的に書きたいなぁ」ってふんわりと言ってたんですが、その将来が以外にも早く来た事になります。何故なら、今日は実際にその自由七科の事を取り上げていくからです。イェーイ!

でも、いきなり自由七科って言われても多分ピンと来る人間も少ないでしょうし、「何の意味があるん?」と思われてしまう可能性が高いので、私の言葉で説明出来る限りのゆるゆる自由七科語りが出来たらな、と思います。


そもそも自由七科って何?


英語だと、”The Seven Liberal Arts”と言いますが、ただ単にリベラルアーツ、文系とは違います。古代ギリシャで作られた勉強法で、自由に考える能力を養う為にあります。

用例は論理学、文法学、修辞学から成る三科、算術、天文学、音楽、幾何学から成る四科です。


自分的に超衝撃だったのは、1900年代前半(特に第一次、第二次大戦前)の平均から上の人達はみんなこの方法で勉強をしていた事です。あの頃の人達は普通にラテン語、ギリシャ語が出来て論理的に考える事が出来た、と言う事になります。勿論個人差、国によって少々違ったと思いますが、少なくとも英語圏では平均的学問だったのには間違いありません。みんな、文系とか理系とか関係なしに教養があったんです。凄くないですか?


内容はいかに?


この最強すぎる学問には二つのパートがあって、さっきちょっと触れた、三科と四科に分かれています。

英語だと三科は Trivium、四科は Quadriviumと言います。Triviumはラテン語で「三つの道が分かれる所」と言う意味で(tri + via )四科の基礎編みたいな自由七科の土台です。


A. 三科


文法では、言葉の論理を学びます。同一律、つまりそのものがそれである事を五感を通して知る、それが言葉になって行くのだと言う事を実感して行きます。

論理学は多分一番ピンとくる学科だと思います。考えの仕組みを学び、正しい論理方法を身に付けます。間違った考えや誤診を見抜く力を習得します。それにより真理を導き出します

修辞学とは一見難しそうに聞こえますが、簡単に言うとどう話すか、と言う学科です。知識(文法)を知り、理解(論理)し、消化してアウトプットする事。これが修辞学の本質です。また、政治家や起業家が必要とする人を味方に付ける能力でもあります。(これを学んでいるか否かで政治家人生も決まって来ますよね。)


B. 四科


Triviumと似て、四科はQuadrivium 、「四つの道」です。(quad + viam) 三科が基礎の基礎だとしたら、四科は哲学と神学の基礎です。三科は言葉に重点を置いていましたが、四科は数字でまとめられているのです。

算術:Arithmetic、通常算数と訳すのですが、ここでは用途もちょっと違うのでそれでは語訳になります。論理的な数字で、フワッとした数の形を捉え、実際の数字よりも論学的な数字を学びます。

幾何学:ここでやっと数字の形と言うものが見えてきます。数字を空間に置く事によって数字の実態を学びます。最初の算術が図鑑で見るホッキョクグマだとすると、幾何学で動物園に行って実際にホッキョクグマの習性を見る、って感じです。

音楽:私も結構びっくりしたのが、音楽が自由七科に含まれている事。しかも、数を学ぶためにある。音楽って音を楽しむ学問じゃ無かったんかい

まあ、ある程度そうなんですが、それよりも音楽、実は時間軸上にある数だと言う事。よく考えてみたら苦手な音楽理論、あれほとんど数学ですよね。時の流れに合わせて変動する数、つまり音楽なんです。

天文学:余程星が好きで無ければ余り馴染みが無い天文学。勿論今だったらアインシュタインとかホーキング博士とかのお陰でガチ物理学ってイメージもありますが、自分的には結構印象が薄い学問でした。

でも実は天文学ってラスボスレベルなの、知ってましたか

音楽が時間軸にある数、幾何学が数の実態、算術が数の論理だとしたら、天文学はそれを全部良い所取りした学問。論理、実態、時間軸全てを超越して支配してる数が天文学なのです。天文学ヤバ過ぎ。



これがザックリとした自由七科です。本音を言うと、「簡潔に説明出来た事があっただろうか?」とめっちゃ悩んだんですけれど、私的にもかなり良い線で行ったと思います。まだちょっと分かり辛い所もあると思うので、気になった方はもっと調べてみて下さい!少しでも自由七科に興味を持って下されば嬉しいです。


今日は此処まで!


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