見出し画像

2023年を振り返る(手品演技編)

2024年も早くもひと月が経ちました。
今更ながら2023年を振り返ろうと思います。

今回は2023年に演じたマジックについて。

飲み会やマジックの交流会などを除いては、マジックを演じる機会も段々と少なくなってきていますが、ありがたいことに会社の仕事の一環としてクリスマスパーティでマジックを演じる機会がありました。
環境としてはちょっと特殊かもしれませんが、個室でディナーを食べている家族に向けて5分〜7分程度でマジックを見せていくスタイルです。
昼と夜で時間帯が分かれてはいるものの、1日あたり約20組×2日間という感じでなかなかにハードな条件でした。
今後も毎年演じることができそうなので、記録として、2023年に演じた演目と所感を書いていきます。

メインのターゲットは未就学〜小学生低学年の子供が多いので、分かりやすい演目でなければならないことと、先に書いた通り時間内で多くの方に見せる必要があるためにリセットに時間がかからないことが前提の条件でした。
そのため演目は分かりやすさ、リセットのしやすさを重視して選択しました。

基本的には以下に書く流れで演じましたが、
客層などにより演じなかった演目もあります。
以下演目と所感です。

①パスケースを使った自己紹介
パスケースに入ったブランクカードを示し、弾くと名前の書いたカードに変わるという現象にしました。掴みと自己紹介の現象としては分かりやすくてよかったと思います。
胸ポケットに入るポータブル性とリセットがすぐできるの点で条件にピッタリでした。
デメリットを挙げるとすれば、お客様はリピーターの方が多いので、今年以降同じ導入が少しやりづらいことくらいでしょうか。
パスケースは今回のために買った某有名手品メーカーの製品ですが、自分で遊ぶのも楽しいですし、汎用性もある素晴らしい製品で買ってよかったです。

②輪ゴムマジック2種
輪ゴムが繋がる“あれ”からの星形になる“あれ”です。
定番の現象なので、それなりにはウケたのですが、いくつか反省がありました。
まず繋がる方ですが、オープニング後の最初の現象としては小さかったかもしれません。自分自身の実力不足もありますが、現象自体があっさりしていることもあり反応は薄かったです。同色の輪ゴムを使ったため、貫通という現象が伝わりづらいのもありました。
次に星形になる方です。
輪ゴムで星を作るだけで親御さんからも器用だねと言われ、現象が起こる前に興味は引けたかなと思います。そこから星を捕まえると言って、星形の輪ゴムを示す形にしましたが、こちらは想像以上に反応がよかったです。星輪ゴムが捻れて星を示すのに時間がかかってしまうことが時々あったのが、小さな反省点です。
ひとつ発見としては、星形輪ゴムをお子様にお土産として渡すとそちらに興味が向いてしまい、次の演目に移りづらかったです。お土産系のものを渡す場合はそのタイミングやどうやって渡すか(テーブルの手の届かない位置に置いておくなど)も考えないといけないと反省しました。
同じ貫通現象であれば、リンキングリングなどの方がよかったかもしれません。リングは今年に備えて練習中です。

③シルクの出現とスポンジうさぎ
小さいものを使うと言って、ポケットから何かを取り出したふりをして、広げると赤いシルクが出現するというもの。マジシャンならどうやったかは一目瞭然だと思いますが、この現象は不意打ちだからか親御さんも含めて驚いてもらえました。
そのシルクを手で揉みスポンジうさぎにしてからスポンジ手順に移行しました。
今回の手順の中で一番反応がよかったのが、スポンジ手順のパートだったように思います。
基本的にシンプルにうさぎが増えていくという流れでしたが、増えていくたび子供たちが喜んでいました。林王子さんというマジシャンのスポンジ手順の一部を参考にして、どちらの手にあるか当てるゲームを組み込んだのですが、親御さんとも会話ができ、笑いも生まれたので、組み込んでよかったと思います。
今後うさぎで演じるかは考えるとして、スポンジマジックの反応の良さを再認識しました。色々と学んで練習したい演目になりました。

④トランプ?
実は今回と同じ環境でマジックを見せるのは2回目だったのですが、前回は普通のトランプを使ったマジックを手順に入れていました。カード当てなんかもやったのですが、あんまり反応が良くはなかったこともあり、今回は改めてターゲット層に合う演目を考えました。結論から言うと、今回はトランプではなくブランクデックを使うことで、子供でも楽しめるように工夫しました。
観客を見ながらですが、選んだブランクカードを真ん中に入れても一番上に上がってくるような定番のブランクデックギャグ?を交えながら、サインしたブランクカードを使い、アンビシャスカードをしてから、アニバーサリーワルツで締める流れにしました。
このパートは親御さんにもマジックの凄さを感じてもらいつつ、最後の2枚が融合する現象はお子様の手を借りることで、(カッコつけて言うならば)家族の絆を示すような現象にすることが狙いでした。
ブランクデックを使うことで、様々なメリットがあったと思います。選んだその白を覚えてくださいというセリフを使ったのですが、観客の方から、白にも200種類あるらしいよと話題を広げて下さる方も多く、コミュニケーションを取りやすかったです。アンミカさんに感謝です。
アニバーサリーワルツは言うまでもなく傑作なので、観客の驚きも大きかったのですが、現象が予想しやすくしてしまった点が少し反省です。現象を起こす前にまさか1枚になるの?と言われることもあり、あと一歩観客の期待を越えられなかったかなと感じました。見せ方を再考して、もう少し緊張感をコントロールしたいところです。

アンケートを見るに、多くの方に喜んでもらえたようで、自分自身も久々にマジックを楽しんで演じられました。
演じる相手のことを一番に考えることの大切さを再認識したいい機会でした。

また今年も演目をブラッシュアップしつつ、より楽しんでいただけるように精進します。

抱負を述べたところで今回はこれで終わりにします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?