もっと多角的に考えよう

投手の交代において100球という基準があったり、リリーフ投手の最大連投数は3連投まで、と言ったような選手交代のおけるある一定の基準というものが存在します。

どのチームも大体この一定の基準を基に運用を行っています。

しかしこの基準というのはどのような場面においても、どの選手においても判を押したように適用できるものなのでしょうか。

何点差でこの回だとこの投手と言った場面だけを切り取った決めつけを、選手それぞれに特性があるにも関わらずそれを押し付ける起用があまりに多すぎるように感じます。

選手起用というものは、その日の選手の状態や特性、試合展開等を総合的に判断していくものでしょう。

毎度毎度基準に当てはめていくなんてアホでもできます。

昨日の広島ヤクルト戦なんかはその典型でしょう。

広島・野村、ヤクルト・ブキャナンの両先発が中盤まで好投を続けていましたが、野村は7回に、ブキャナンは8回にそれぞれ捕まってしまいました。

両チームとも強力打線を持つチームで終盤に捕まるのはある程度致し方がないことではありますが、明らかに引っ張りすぎでしょう。

両投手とも降板前のイニングまで100球も投げていなかったから次イニングまで引っ張ったのであろうと推測されます。

その裏には両チームともリリーフ投手陣の事情が苦しくなっていることもあるでしょうが。

確かに100球というのは一つの区切りであり基準となる数字でしょうが、毎回毎回その数字が当てはまるとは限りません。

相手打線が強力でより神経を使わないといけない場合や点の中々入らない緊迫した展開であれば、疲労の色が出始めるのもより早いはずです。

その一方で大量得点差の展開等の余裕のある展開になれば、投手陣全体や該当投手の事情によるでしょうが、基準を超えても引っ張ってやれば良いはずです。

その辺りまで気を使って選手起用は行われるべきではないでしょうか。

プロなら誰でも数えられる球数による管理ではなく、投げているボールやメカニクスの乱れ等のプロフェッショナルの眼力で判断してもらいたいものです。

これは投手だけでなく野手の起用に対しても言えます。

守備に難のある強打者にさっさと守備固めを出してしまうことなんてのはその典型でしょう。

これを特に広島、西武、ヤクルトのような強力打線を持つチームにやってしまうと致命的です。

守備固めを出した後、追い付き追い越され、しかも守備固めに出た選手にチャンスで回ってきて、「何で変えたんや」との罵声が浴びせられるというのは結構あるあるなパターンなように感じます。

守備固めを出すこと自体は全然ありですが、結局対戦チーム等の状況を無視して型にはめているだけでは意味がないのです。

何でも型にはめることは確かに楽ですが、それには限界があります。

ある一定の型を持っておきつつも、状況に応じて変形させながらその型を使用していくといった柔軟さが必要ではないでしょうか。

#野球 #プロ野球 #起用法 #基準 #プロ #型

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