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ペルソナの作成から廃棄まで

「ペルソナのライフサイクル」
ペルソナは開発してから廃棄するまでに5つのステップを踏みます。

ステップ1:ペルソナの開発と検証
これは「データの収集」→「要素の確定」→「スケルトンの作成」→「ペルソナの作成」→「ペルソナの検証」という5段階に大別され、さらに11皇帝に細分化されて構成されています。

ステップ2:ペルソナの公開
ペルソナの関係者に浸透させるために公開します。
まずは、ペルソナのメリットや利用方法を説明するための資料を作成し、これをもとに紹介するタイミングと相手を決定します。
プロジェクト開始時期に公開し、マーケティング、製品企画、開発、製造、顧客サポート、営業など製品やサービスに関わる全ての関係者の中から適切な相手を戦略的に決定し紹介します。

ステップ3:ペルソナの活用・維持
ペルソナを活用していく上で各部門におけるペルソナのブレを防ぐ必要があります。
全ての部門がペルソナを意識することによって、開発の全プロセスで顧客志向が定着し、同じ顧客層を対象として考えることができます。

ステップ4:ペルソナの評価
ペルソナの有効性を評価する方法としては、「顧客情報の共有」「意思決定の迅速性」「プロセスの短期化」をアンケートによって確認することが現実的な評価方法となります。

ステップ5:ペルソナの再利用・廃棄
対象製品、サービスのために作成されたペルソナはサービスや製品の開発、それらの終了によって役割を終えます。
この時に、「廃棄」と「再利用」という2つの着地点があります。
サービスの終了によって役割を終了する「廃棄」と違い、「再利用」の場合、化粧品の開発のために開発したペルソナをファッション関連の製品に適用するといったことが考えられます。

これらの5ステップがペルソナのライフサイクルであり、作成から廃棄までの流れです。

ペルソナは作成し対象者となる製品やサービスに関係する人たちに公開、活用されることではじめて意味を持ちます。
活用されている間にも、ペルソナの一部を忘れられたり強調されたりして変化するため、公開後も定期的に共有し、共通認識の維持に努める必要があります。

ペルソナが他のプロファイリング手法と違う点として、対象者の「イメージ」と「ストーリー」を使うことがあげられます。

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