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従来のマーケティングからペルソナへ

従来のマーケティングは、マッカーシーが提唱し、1960年代以降使われてきた4Pに代表される機能とその組み合わせが主たるものでした。
4Pというのは
・Product:製品、サービス、品質、デザイン、ブランド
・Price:価格、割引
・Place:流通、チャネル、顧客接近、輸送、在庫
・Promotion:販売促進、広告、宣伝、ダイレクトマーケティング、顧客コミュニケーション
のことである。
これを基に時代とともにその内容も変化していく。

次にボーデンが提唱したマーケティング・ミックスでは
製品計画、パッケージング、価格、ブランディング、流通経路、物的流通、人的販売の量と質、サービス、販売促進の手段と量と質、市場調査情報の種類と質、陳列を含めた広告の量と質。
これらが展開されるようになりました。
これにより、マーケティングには、顧客や市場にマッチし差別化された製品を市場に送り込んだり、製品開発部門への協力を進めたり、ユニークな製品やサービスの開発に積極的に関わることが求められるようになります。

こうしてマーケティングは経営や商品開発にまで及び、その役割は重要なものへとなっていきました。
現在ではITによる発展、大量情報の処理を可能にしたことにより商品の集荷、配送などに画期的な効率化を実現しました。
大手小売店やコンビニにおいては製品の管理から受発注、店舗管理が一体となった情報システムが構築されています。

さらに、チャネル政策のありようにも多大な変化をもたらしていることは、誰の目にも明らかでしょう。
今や、Instagram、YouTube、FacebookなどのSNSを利用しないチャネル政策はありません。
このような動きは顧客との接点や多様な情報のやり取りを重視することへとつながり、タッチポイント戦略やコミュニケーション戦略などの新たな展開を導きました。

つまり、真の顧客のニーズを探り出そうという活動になったのです。

さらに、4C分析というマーケティング手法が1990年代にローターボーンらによって提唱されました。
4Cというのは
・Customer Value(顧客価値):顧客の課題やニーズを発見、解決策としてサービスを提供する
・Customer Cost(顧客コスト):顧客が十分に納得して支払う価値を考える
・Convenience(利便性):顧客が購入しやすい利便性の提供
・Communication(コミュニケーション):顧客との対話や相互交流などによって顧客のウォンツを探したり、満足水準を把握する。
ことである。

これを受けて、マーケティングの本質的な機能に焦点を当て、顧客とは何か、真の顧客ニーズや潜在的なニーズを探る方法と対策が求められるようになった。
これらは新たな製品作りの最も重要な情報になるからであり、それにより生まれた手法がペルソナでもある。

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