化学のすゝめ(1)~化学、はじめてみませんか?~
”嫌われ者”の化学
皆さんは化学にどのようなイメージをお持ちだろうか。
難しい、嫌い、苦手などなど……挙げれば挙げるほどマイナス面ばかり浮かんでくるように思う。
実際、世間一般に化学は嫌われている科目だから仕方がない。もちろん、理学部化学科という変態の集団へ自ら進み、狂ったように化学を勉強している人がいることは事実だ(私自身も例外でない)。だが、一般には嫌われている。
文系の生徒は共通テストの基礎科目選択で物理+地学か生物+地学を選ぶことが多い。理系はほとんどの生徒が物理or生物+化学のような組み合わせを選択しているが、これは受験上の都合であり、それはまるでブラック企業での労働と同じ半強制的なもの。そのため、物理派の生徒からは「この世は物理法則から成り立っている!」と軽視され、生物派の生徒からは「mol??そんなの分かんねえよ!計算は嫌いだ!!」とキレられる。
とまあこのように、文系理系ともに化学に積極的でないのが現実である。事実、化学が好きな友達なんて、高校時代は片手の指で数えられる程度しかいなかった。
しかし、そんな現実とは裏腹に私はこう考えていた。
『なぜ、みんな化学を勉強しないのか?』
これは私が理学部化学科に進学するような、変態だからだからだろうか?………まあ、否定はできない。たしかに私は化学オタクの変態かもしれない。
だが私は、全日本国民、いや、人類70億人に化学の勉強をすすめたい。もちろん強制ではない。こんなに楽しく身の回りにあふれている科目、一度勉強し始めたら成績は右肩上がりに上昇し最後、底なし沼にハマったかのようにとことん勉強してしまう。これは確定事項だ。全人類に化学の勉強をされてしまうと、私の仕事が減ってしまう。だから、強制はしない。あくまでおすすめだ。
ここで、疑問を抱く人もいるだろう。
『全然ハマってません。』
「私、化学の勉強してるけどハマってません。」
「受験生の頃、化学選択だったけど勉強して余計に嫌いになりました。」
この話をすればこんな声がチラホラ聞こえてくる。否定はしない。なぜなら、私もこの声を聞いたことがあるからだ。
では、「一度勉強し始めたら成績は右肩上がりに上昇」「とことん勉強してしまうことは確定事項だ」という先ほどのこの記述は嘘なのか?結論を言うと、嘘ではない。だが、語弊がある。実は、単に化学の勉強をするだけでは底なし沼にはハマれない。ちょっとした勉強のコツがあり、そのコツを踏まえて勉強することで化学にハマり、化学が得意になるのだ。ハマれなかった人は、おそらくそのコツを押さえられていなかったのだろう。
化学にハマる”コツ”
では、そのコツ・正しい勉強法とは何か?
それは「化学にハマっている人の真似をする」ということだ。普通のことじゃないかというヤジが聞こえてきたが、一旦無視して話を先に進める。
「真似をすれば成長する」とは昔からよく言われていることだが、これは化学にも通用するのだ。ここで注意点がある。それは真似の仕方だ。
まずは、日常生活。化学マニアは日常から変態なのだから当然そこから真似しなければならない。例えば冬の寒い日、歩道には道路の凍結を防ぐための白い粉(防凍剤)が置いてあるのを見かけると、真っ先に「CaCl2!」と叫ぶ。これが化学マニアの日常だ。
お気づきだろうか、真似をすることの難しさに。こんなことをすれば周囲から変な目で見られるのは目に見えている。そのため、やりたくても出来ない人が多いというわけだ。
つまり、化学を得意になる方法は単純明快だが、化学を得意になれるのは少数の人だけなのだ!
今、画面の前でがっかりしている読者の方、申し訳ない。これは嘘である。少しふざけすぎた(無論、CaCl2と叫んでいるのは嘘ではない)。もしこれが真実ならば、私はnoteを始めていないし、教育系YouTuberなんてやっていない。だって意味がないのだから。
しかし、「誰でも化学は得意になれる科目だ!」と自信をもって言えるからこそ、私はこうして教育系YouTuberをやっているのだ。
今度こそ”正しい真似の仕方”を紹介しよう。
が、少し長くなってしまったので今回はここまでにしておく。
真似の仕方が気になる人は、フォローをして続きが投稿されるのを待っていてほしい。
『化学のすゝめ(1)~化学、はじめてみませんか?~』 終
次回
『化学のすゝめ(2)~成績を伸ばすための真似~』
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