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コレクションストーリー

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購入した作品の数だけ物語がある。 自分が出会いコレクションした作品についてのお話。
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2020年4月の記事一覧

目は口ほどに騙される

今となっては開催されたことが奇跡だったんじゃないかとさえ思ってしまう今年の「3331 ART FAIR」。そのときの感想を以前noteにも書きました。そこでは触れていなかったんですが、実は一点作品を購入していました。
フェアが終わってから事態が深刻化していくなかで事務局の方が準備を進めてくださって、先日その作品が無事に届きました。

石場文子さんの「2と3のあいだ -トタンと植物-」です。

石場

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写真に時間を閉じ込める

愛知を拠点に活動している写真家・尾野訓大さんの作品を一点引き取ってきました。作品を受け取るときはやっぱりテンションが上がりますね。すっかり財布はカラッポですが、満足です。

尾野さんの作品をはじめて見たのは名古屋都市センターで行われた「中川運河写真」という展覧会でした。文字通り名古屋にある中川運河の風景を撮った作品が並んでいて、尾野さんの作品もそのひとつという感じで特に印象に残ったわけではありませ

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蓮沼さんの小皿

ここ最近ずっと自室の本棚にどーんと鎮座している作品。

上のハンドルを時計回りにゆっくりと回すとパラパラ漫画の要領で絵がアニメーションのように動きます。キノーラと呼ばれる装置で、リュミエール兄弟が開発して1900年代のわずかな期間に一世を風靡してはすぐに廃れたのだそう。
そのキノーラを今の時代に蘇らせて制作をされている蓮沼昌宏さんの「ゆきみち」という作品です。

その蓮沼さんが富山で滞在制作をされ

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TIME REMEMBERED

何となく書店をうろついていたらふと目に入ってきた、ビル・エヴァンスの写真。ビルを特集した文藝別冊(河出書房新社刊)が発売になっていたようでした。

サブタイトルにある「没後40年」の文字にビックリします。ということは私が生まれる直前に亡くなったことになるのか。

そんなことがあって久しぶりにApple Musicに入っている曲を流してみたりしているのですが、正直なところジャズについては無知もいいと

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