『ひぐらしのなく頃に』って?これから『ひぐらし』を見たい人へ向けて

 『ひぐらしのなく頃に』という作品は同人サークル『07th Expansion』(以下『07th』という)が手掛けたサウンドノベルゲームで、2002年の夏に開催された『コミックマーケット62』にて販売された。

 おそらくサウンドノベルゲームをやったことがない人はどういうゲームなんだ?と思うだろうが、小説+BGMや効果音などの映像・音響効果が入っているのがサウンドノベルゲームだ。(今の時代、サウンドノベルゲームは殆ど見かけない。ビジュアルノベルゲームが主流)

 そんな『ひぐらしのなく頃に』は徐々に人気が出てきてこれを原作とし、アニメ化や漫画化などの商業展開でより人気が出た作品である。

 この作品は「○○編」「△△編」と物語が部類分けされて進行していく。最初の4編を『出題編』と部分けされてその後の4編を『解決編』と分けられる。(出題編-鬼隠し編|綿流し編|祟殺し編|暇潰し編 解決編-目明し編|罪滅し編|皆殺し編|祭囃し編)

 ただ、部類分けされているが読む順番はあるので注意が必要。スタート鬼隠し編からでゴールは祭囃し編で読み進めよう。


 出題編では舞台である『雛見沢村』で起こる「連続怪死・失踪事件」がどのような内容であるかが徐々に判明していき、解決編ではその「事件」の謎が明らかになり「事件」をどのように対処していくかがテーマになっている。
が、それらの「事件」とは別に登場人物の変化も大きな要素でその一人である前原圭一の変化にも違和感を最初は覚えるはず。「○○編」ではこうだったが「△△編」ああだったと本当に同一人物なのか?と思ってしまう要素もこの作品では解決の糸口には必要な存在なのだ。

 事件ばかりに囚われてはいけない。登場人物全員が何かしらの変化があるという不確定要素がこの作品の複雑さを増幅させている。枝分かれした情報が1つに集約した時の出来はいつ見ても素晴らしいと感銘を受ける。

 ただ、この作品は謎解きするにはほぼ不可能なのでそちらに注視していると『ひぐらし』の評価に影響を与えるだろう。推理モノではないということ。


 メディアミックスも豊富でアニメや漫画、小説、実写、ドラマCD、パチンコ…挙げたらキリがないが、とにかく展開が多い。逆に何から見ればいいのか、オススメがあるのか。

 個人的にオススメなのは、漫画。原作の大事な要素は残しつつ読みやすくしていて、原作や小説だとちょっと…っていう方は是非とも『漫画版ひぐらし』を。コスパで言うと『アニメ』と『Switch/PS4版ひぐらし』の2つ。『アニメ』は見放題対応しているサイトで、『Switch/PS4版ひぐらし』は原作とは違いビジュアルノベルゲームに切り替わっていて今風に仕上がってるので、原作よりも読みやすいでしょう。フルボイスだしね。


とまぁ深夜テンションでダラダラと書いたこの記事でもし興味を持っていただけたら嬉しい限り。一緒に語り尽くしましょう。

 あ、一つ注意しないといけないのが、2020年秋~2021年春に放送されたアニメ『ひぐらしのなく頃に業』と2021年夏~2021秋に放送されたアニメ『ひぐらしのなく頃に卒』は原作『ひぐらしのなく頃に』の「祭囃し編」からの続きとなっているが原作がなく、この記事を出している時点でこのアニメ自体が原作となっている。じゃあ原作が終わったら『ひぐらし業/卒』を見ないといけないのかと言われると個人的には別に見なくても大丈夫な内容ではある。正統続編ではあるが。

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