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小児の運動器疾患〜概論〜

縁があって,小児の運動器疾患を担当させて頂く機会が増えましたので,小児の運動器疾患に関する記事を書いていこうと思います.

◎年代別

スポーツが原因で受診した症例の年齢分布によると,小学校入学の7歳から増加し,17歳が最も多く,次いで16歳,18歳の順で,中高生の患者が多くを占めていた.

萩野 哲男 ほか:外来統計からみた小児のスポーツ傷害患者の検討.日小整会誌.30(1):25-29,2021より引用

◎競技・受傷関節別

競技別にみると,サッカーが最も多く,次いでバスケットボール,野球の順で傷害発生率が高かった.

関節別にみると,男女ともに膝関節が最も多く,次いで足関節,手関節の順となった.

萩野 哲男 ほか:外来統計からみた小児のスポーツ傷害患者の検討.日小整会誌.30(1):25-29.2021より引用

◎罹患障害別

<男性>
1.外側半月板損傷(n=215)  
2.前十字靱帯損傷(n=159)
3.内側半月板損傷(n=136)
<女性>
1.前十字靱帯損傷(n=204)
2.外側半月板損傷(n=152)
3.内側半月板損傷(n=94)  の順に多かった.

☑︎5〜17歳のスポーツ傷害患者において,前十字靱帯損傷は小学生に比較して,中高生に多く,骨折は中高生に比較して,小学生に有意に多い.
(Stracciolini A et al:an age comparison of children versus adolescents.Am J Sports Med 41:1922-1929,2013より)


以上になります.最後までご覧いただきありがとうございました.
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