俳句10句よんでみた part.61
5月27日。アレクサに百人一首の日だと教えてもらいました。飼い猫の一方が具合が悪く、一方が退屈して、5時前から起こしてきた朝でした。
藤原定家が小倉百人一首を完成させた日と言われているそうです。
藤原定家と言えば、「新古今和歌集」の編纂に関わった人ですね。あいにく短歌をほとんど読んだことがないので、俳句を読んでみることにしました。1ヵ月分を1日で読むことを目指しましたが、途中で挫折してしまいました。
数こなすなら私よりAIの方がよっぽどうまく詠めるんでしょうが、それじゃ全く面白くもないですよね。
*「さんばい降し」は、田植えのはじめに行われる行事です。田の神を田に降ろします。
2023.05.25
峰近し猫と山辺の夕涼み
麦藁に花を飾っていざ帰る
紫陽花のある平日や指進む
ありありと過去の滲むや窓に雨
2023.05.27
五月雨や蜘蛛の触手に虫の息
五月晴れ庭の畑に水を打つ
五月闇火傷のぷくと痛み増す
薬花誇るほど病む鬱の月
「おかえり」と猫の玄関五月風
筍の皮幾枚剝ぐか握る飯
山に星夏めく宵のキャンプ場
マクラメを鉢に仕立てる夏浅し
麦の秋ベーコンエッグの朝ごはん
朝走り梅雨宇宙猫は窓の中
そら豆の皮の渋さの苦々し
ゆうゆうと鳥の貪る薄暑庭
もてなしの土産は新茶訪ひ来
茄子植えし朝まだきまだ冷と知る
豆飯を炊いて報わる豆仕事
麦刈りを代はるといふやう鳥の鳴く
菜種刈る次は茗荷か食の庭
五月雨の万里を見せし登山明日
言葉降る卯の花腐す社会かな
ハーブ酒若芽の甘く香る膳
和平せよ東も西も麦を借る
麦笛のユーラシア中届くかな
五月庭廻れば世界薔薇だらけ
孑孑の猫を病む庭バケツ撒く
蚊のちくり止めを刺すか心の臓
ドクダミ酒退虫の呪せんと
朝まだしさんばい降しの景遠し
五月尽気鬱の病も〆日かな
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