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アップグレード:どん底女子の幸せ探し

【概要】アート業界での成功を夢見てオークション会社でインターンとして働くアナは、急遽上司のロンドン出張に同行することに。思いがけずファーストクラスにアップグレードされ、快適な空の旅を楽しむアナの前に現れたのはハンサムで裕福なウィリアム。そこでアナは夢のような世界にもう少し長く浸ることにするのだった。

Amazon original作品

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2024年作品。2024年になってまだ数ヶ月。最初からレンタルに吹き替えがあるのは嬉しいですね。

しかし、見る前にどこの国の作品かわからないので、概要に国名を入れて欲しいです。ロンドン出張にファーストクラスくれば、イギリスに飛行機で出張するのだから、大体アメリカなんだろうとわかるのですが、アメリカの作品であればこそ主人公が白人や黒人だとは限らないわけです。主人公の見た目でどこの国の作品か分かりません。セリフにニューヨークという言葉が出てきて、舞台がアメリカだという確信がやっと持てました。

久しぶりにこれだけ女性がたくさん出てくる作品を見ました。冒頭は1つのシーンに、たくさんの人間が出てくることも多くて、画面全体に華やかさを感じました。主人公が席を置くのがアート業界ですから、照明が自然である分、賑やかさにこだわったのかもしれませんません。
演出に工夫を感じました。
ただし、室内シーンは飛行機の中も含めて対面で話す二人の顔を行ったり来たりカメラが右から左から右になめる場面が多く、私は思考がゆっくりなのか、カットに振り回されて視界がぐるぐるする感じがありました。

男性もそうかもしれませんが、女性もホームレスになる事は簡単ではありません。住居は非常に重大な問題です。私は経験がありませんが、友人の家に居候したことがある経験と言うのは、日本人も多くなっているのではないでしょうか。一方で、いろんな世界を見て広い世界に羽ばたきたいという思いも、男女変わらずに昔から多くの人が持っているものでしょう。

チャンスがあればどんな無茶でも聞く。
その日のうちに、海外出張に行くなどというむちゃぶりも大慌てになったとしても、願ってもないことだったりするわけです。

それにしても、上司の言葉がなかなかきつい。
アメリカの映画にありがちなことかもしれませんが、映画の冒頭に下ネタが出てくる。
アメリカ映画と言えば、下ネタにきつい言葉が常套なのか。

しかし、不幸な境遇も、場合によっては、同情を得る手段にもなります。上司からの仕打ちに同乗した空港の職員が、主人公の飛行機をファーストクラスにアップグレードしてくれました。舞い上がる主人公。

女性たちの振る舞いが雑すぎるのが気になりますが、展開としては会話を中心に淡々と進んでおり、暴力的なシーンもなく、気楽に見られました。ただ、社会人になったばかりの人は、慣れない仕事で上司に振り回される主人公の姿についつい自分を投影してしまって見ながら、イライラすることもありそうです。振り回してくる上司に、嫌味な先輩。反論もせず、ただ言われた通りにイエスと言って従うだけですからね。

ただし、画面としてはどたばたして騒がしい感じをしません。

息抜きに見るのにちょうどいい。多少の共感と、アメリカ社会に対する新鮮な発見と。
どこかで見たことがある映画のようでいて、もっと日常の延長のような親近感もありました。時間も2時間弱なので、映画としてはあまり長くなく気軽に見られます。

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