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我が家の庭の風景 part.41

私は最初からnoteに庭の話を書こうと思っていたわけではなかった。
noteには家庭菜園やガーデニングを楽しんでいる人がたくさんおり、使い慣れてきた頃にその人たちの仲間入りをしてみたくなった。

noteで学んだことはたくさんある。
家に冬場にやってくる鳥の名前がシロハラだと知った。
蘭だと思い込んでいた花が、菖蒲系の花だと訂正してもらった。
ひまわりが土壌を良くすると知って、夏以降に咲くように植えてみた。
なかなか身に付かないが、たくさんの料理のレシピや植物について役立つ情報が発信されているから、参考にして作ってみたりしている。

私の人生において重要な位置を占める朗読を再開することができた。それ自体が学びであって、日々朗読する中で、30歳を超えて衰えるばかりだと思っていた声も、なるべく良い状態で長持ちさせたいと思っている。

性格が変わったという事は無いけれど、落ち込んだ時も気分を変えてnoteを書こうと思ったりする。

40回書き続けてきた「我が家の庭の風景」は、文章の巧拙はともかく、現実には立派な素敵な家庭菜園と立派な花壇を作ることは出来なかった。猿マネ以下。

私の庭作業を網戸にした窓越しに見ている猫たちは、我が家の庭がどのような状態であるか知っている。猫が飽きる前に私の方が根を上げて、鍬を下ろしてしまうことを知っている。それでも、飽きずに先住猫のセミ猫は私の下手くそな庭作業を興味津々で見守っている。

前庭の花壇には秋のカラフルなリーフプラントを植えている。プラスチックの土留めの低い囲いで花壇を作って良かったことは、それを眺めながら、セミ猫が出窓の縁で昼寝をしてくれることだった。窓から花が見えたら楽しかろうと、猫がいて、家の中に花をいろいろ飾れないだけ、花壇を作る楽しみができた。

猫が食べてしまうと、中毒を起こす植物は調べてみるとたくさんある。

家の高いところに飾ってある鬼灯も届かないながら、赤いものにじゃれつきたい猫が飛び掛かるからひやひやする。もちろん届かないようにしてあるので、飾っていても人間の視界にも入らない。

秋が深まってから、セミ猫は前庭をそれほど眺めなくなった。綺麗な秋リーフはお気に召さなかったのか。花壇が遠いから見えないのか。たくさんではないが、キンセンカが複雑なグラデーションで5,6本花を咲かせている。その花には興味がないのか。

縁側では時折寝ることがあるが、花壇の見えるリビングの大きな窓や出窓の縁で寝る姿はほとんど見かけない。

考えられる理由としては、
①夏までと違ってカラーリーフでは猫にとって彩りが足りない。猫は目が悪いのでよく見えない。
②色ではなくて、飛んでいる虫に興味があった(この理由だと、バッタもコオロギもいて、まだ蝶も飛んでいるので蜂以外興味がないのか?というありえない想像にいきつく)。
③盆過ぎから新入り猫がうちの中で生活するようになり、緊張していて花をぼうっと眺める気になれない。

私の中では、③が有力だと考えている。しかし、新入りのトンボ猫がうちの中で暮らすようになってもう3か月。二匹は一緒にくっついて寝るようなことはないものの、朝は結託して走り回り、2倍になった足音でわたしの眠りが妨げられる。

夕方には見回りのために窓を網戸に変えてくれと態度で訴える。裏庭はさらに手入れの行き届かない家庭菜園。子どもの頃にポッポ草と呼んでいた葉の大きな丈の高い草が繁茂している。それを出窓でない風呂場の窓の縁で、セミ猫が黄昏て見ている。茎のしっかりしている里芋やジャガイモの姿はどう考えても猫の目を楽しませない。

ある程度の高さはジャンプで登れるが、トンボ猫は不安定な場所を好まない。足が悪いのだろうと疑っている。窓の細い縁など試しに上がってみる気持ちにもならないようだ。

二匹のやり取りを見ていると、トンボ猫は顔にあたるようにひっ叩くものの、セミ猫は猫パンチが届かない。寝ているところを攻撃されても、しばらくぼうっと寝ぼけている。

外でどのような生活を送っていたのか。トンボ猫は、大きくなってから野良生活をしていたと思えないほど外に興味がない。窓辺にも近づかないが、最近までは近くに虫が通りすぎたのも、無視していた。蜘蛛をぺしっとやるのを見たのは、本当にこの10日間くらいのものだ。
猫草もほとんど食べない。あげなければほしがらない。セミ猫が大好きなエノコログサもセミ猫より先に食べるのをやめてしまう。猫草は特に食べなくても猫の栄養に影響はないとネットの情報で見た。
しかし、野にあって、草を食べず、虫を食べずにトンボ猫はどうやって生きてきたのだろうか。うちに来たときは、痩せていたけれども、やっぱりどこかでごはんをもらって生きていたのか。だったら、なぜうちに来たのだろうか。

エノコログサは私も好きだ。猫じゃらしとして使うには、ふさふさした部分をセミ猫が食べようとするので危ない。

父にせっついて草刈りをしてもらったため、エノコログサの生えているところばかり刈られてしまったのが残念だ。しかも鉢植えの中にばかりエノコログサが生え残っている。それをよくよく虫がつかないように洗って猫に葉を与えている。もう少しで我が家の庭のエノコログサが黄金色に染まる。昨年はふさふさ生えている一画があった。今年は、鉢植えから細っこい見た目から想像つかない意外にしっかりした根っこからひっこ抜いて、土が鉢からはじけるのを見ていらいらするばかりだ。その土は鉢に戻せるほどは多くないのに、鉢植えの雨でならされている土にはしっかり穴が開いている。

エノコログサを食べるのが好きなセミ猫は、エノコログサが秋風に揺れているのを昨年は眺めていたのだろうか。人が好きな観賞用の園芸植物より自生する雑草を好んで眺めていたのか。

セミ猫が勝手に友達扱いしているシロハラはまだ庭に来ない。ジョウビタキは柿の木の枝にとまってよく鳴いている。

ジョウビタキという鳥の名もnoteで教えてもらった。分からなくて指摘を受けるまで、適当にアカハラと書いていた。

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