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「猫様のクチバシ」第八回 純喫茶ってなに?

純喫茶とは?

 普通の喫茶店と純喫茶の違いって何か疑問に思う人は多い。私もその一人。
 純喫茶とは何か、調べてみた。

 わからなかった。

 純喫茶と普通の喫茶店に違いは無いようである。お酒の提供のない純粋にコーヒーを嗜む喫茶店と書いてある場合もあり、要するに、コーヒー屋さんなのかと思ったら、昭和の雰囲気のあるレトロな喫茶店を指すといった記事もあった。

 要するに、40年以上前の雰囲気の佇まいのお酒は提供しないけれども、大人向けのお店なのか。

 純喫茶デビューは、多くの人は何歳くらいになるだろうか。私は学生時代には行ったことがなく、早くても20代の前半に1人で純喫茶に入ったのではないか。コーヒーを頼んだ。すごく高い力注いでもらっただろうか。ウィンナーコーヒーだったかもしれない。いや、そもそもウィンナーコーヒーが何かもうよくわかってない。

 わからないまま行ったから、憧れが強くならなかったのだろうか。一方で、純喫茶とついているタイトルの本は手に取ってみたくなることがある。落ちついた雰囲気の話かと思うのだ。しかし、案外と若い人たちが登場する話だったりする。喫茶店の物語。
 20、30年前のドラマだったら、不倫カップルが密会したり、別れ話をしたり、刑事が張り込みをしたりする場所だったかもしれない。けれど、今は、若い人たちの出会いの場所。実際には、もう少し年配の人たちが訪れる場所ではないかと思うが、物語では、若者たちが言葉を交わす場所になる。

やはり、ネットの中より会話をする場所として、雰囲気が感じられるのだろうか。

「純喫茶トルンカ」

 妄想話を何歳くらいで卒業するだろうか?
私はnoteにも夢の中で見たことを書いたりするので、いまだに妄想癖があるようだ。大人になっても妄想癖は治らない。

 何のために人は妄想するのだろう。一時の心の慰めか。真実を覆い隠すための嘘か。辻褄合わせか。

 人には隠しておきたい秘密の1つや2つはあると言う。あるいは容易に他人には話すことができない過去の出来事がある。

 私にはそんなものはないが、物語の登場人物たちは、たいていは大切な思い出や秘密を持っている。秘密を暴かれたくないと思いながら、秘密を暴かれるために行動する。その矛盾した行動が、物語のキーになるのだ。

 私はスーパーマンが出てくる小説よりも、子供の頃は特に平凡な人が出てくる話が好きだった。平凡な人というのは完璧じゃない人という意味で、頭が良くても不器用だったり、美人でもコミニケーションが下手だったり、特に目立った才能がある人ではなくても、努力する人だったりとか、自分が共感できるような登場人物が出てくる話が好きだったのだ。

 大人になった今はもっと刺激を求めている。誰にもできない発想のものを読みたくなったりすることがある。しかしたまにこうやって原点に還る。10代や20代前半に読んだ小説のような懐かしい感じがした。

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