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「窓辺の猫」⑨破壊猫神降臨

我が家には2匹の猫がいます。
今回は、後輩の麦わら柄のトンボ猫の話です。

我が家の2匹の猫は両方ともメスです。
三毛猫も麦わら柄も、基本的にメス猫しか持たない柄だと言われます。たまにオス猫がいるのは突然変異のようです。

猫は、毛皮の柄によって、性格が違うとよく言われます。
ネット等で、たまにそういった猫の性格の記事を読んでみると当てはまるような当てはまらないような?
特に、トンボ猫は警戒心が強いと言われればそうかもしれませんが、我が家に勝手についた分だけ、図々しく人懐っこい猫でもありました。

しかし、いまだに簡単に体を触らせません。自分からすりすりすり寄るのは良いのですが、人間が手を伸ばすとビクビク警戒するのです。

そのせいでしょうか。トンボ猫の破壊衝動がひどいです。

いや、そんなことを言ったら、トンボ猫の名誉が傷つくでしょう。あえて言うなれば、そんなに活発でもないのに、人間にかまって欲しがって、アピールが激しいのです。

これは、じっと座ってひたすら気づいてもらえるのを待ち続ける先輩のセミ猫とは対照的です。

トンボ猫は我が家にやってきてすぐ、猫用のキャリーバッグを破壊しました。
また、障子戸で爪とぎをしてボロボロにしてくれました。爪とぎの使い方も荒っぽく、セミ猫の3倍速でボロボロにします。

爪とぎがボロボロになるのは、爪の研ぎ方のせいばかりではありません。段ボールを噛みちぎるのです。

外にいた猫と思えないくらい目ががキラキラして、いつ見てもきれいです。

とにかくかんでかんで引きちぎります。
セミ猫は蹴りぐるみにはほとんど興味を示さなかったのですが、トンボ猫はボール遊びもそれほどしない代わりに、何かを蹴飛ばすのが好きなようです。よく人間が枕に抱きついて蹴り飛ばしているので、そのうち枕も破壊するのではないかとヒヤヒヤしています。

トンボ猫はセミ猫ほどよく寝ません。寝そべっているように見えても何か物音がするとすぐ飛び起きます。そして注いでとばかりに前人間を甘噛みしに来ます。

我が家に来たばかりの頃は、ご飯さえもらえれば、他のことには興味が薄そうなトンボ猫でした。しかし、先輩のセミ猫をよく観察し、どうやったら、人間にかまってもらえるのか遊んでもらえるのか、どんな場所が居心地が良いのかどんどん学んで行きました。

ブラッシングも必死になって逃げていました。しかし、家に猫になって、1年。先輩のセミ猫がブラッシングが大好きなので、その様子を眺めていて、ようやくブラッシングに対する警戒が解けてきたようです。
それでも、噛み付いてきそうな時はありますが、3回撫でたらひっくり返ってしまうなどという事も少なくなりました。

また寂しいことですが、名前をつけられた日から、名前を呼べば突進するような勢いでそばに来てくれていましたが、最近になって無視することを覚えたようです。これも先輩から学んだようです。
名前を呼ばれたからといってそばに行けばいいことがあるとは限らないのです。
今は気分じゃないから行きませんよと聞こえているのに無視します。

何度呼んでも無視するなんて、人間だったら許せません。腹が立って仕方がないでしょう。しかし、猫だったら、そんなことも許してしまうのです。無視をきめこんで許されるのは猫だけです。

向けられた、背中に寂しさを覚えながら、我慢できずに、人間の方から近づいて撫でに行きます。
いつもいつも後をついてきて、呼べばすぐ来る姿が可愛かったのに、変なところで先輩を見習わないでほしいです。

後輩のトンボ猫が障子戸で爪を研ぐので、セミ猫も真似するようになりました。木屑が散って、危ないです。

お互いに良いところだけ影響しあうなんて人間に都合よく生きてくれはしないですよね。

お気に入りの場所は隙をうかがって、お互いに取り合い、飼い主も取り合い、たまに追いかけっこをして、それ以外はお互い関わらず、同居の猫も飼い主も適当に無視して、適切な距離感で生きている。猫のようにうまい具合に私も生きて行けたらいいのになと思います。

うちの子記念に爪とぎをプレゼント🎁 1年間ありがとう❗️

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