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究極のたまごを求めに行ったら破滅しました

 鹿児島は商売上手だなと思うわけです。
 山の中に観光名所を作るのが上手!
 しかし、行き先の住所を調べたら宮崎県。九州の山脈にある観光名所は地名で熊本か佐賀か福岡か大分か宮崎か鹿児島か分からない場所が多すぎます。そんな風に感じるのは私が地理に疎いからなのでしょう。まだまだ近場(半径100キロ圏内)に知らない名所があります。
 しかし、思うのが、熊本の山は道が悪く荒天になると一段と危なくなるので、道の安全や行きやすさで考えたら、熊本は九州で一人負けのような気がします。熊本は晴れてないとガッカリする県だよなと熊本生まれとしては思っています。

#霧島たまご牧場

 行ってびっくり。広大です。山の中に突然見晴らしの良い広い牧場が出現します。
 たまごの価格が値下がりをはじめ、物価上昇が落ち着くかと思いきやキャベツが未曽有の高騰をみせた五月。そんなことは意識の片隅においやって、ちょっといいたまごを求めて足を伸ばしました。ネットでも買えるけれど、わざわざ行った方がたまごが新鮮な気がするじゃないですか。

やぎ1。
やぎ2、やぎ3。

 行って二度びっくり。近くて遠い山道を乗り越えて入口の看板が見えて、思った以上に広いなと感想を抱いて車で門をくぐるとやぎが出現しました。鹿でなくてやぎ。山育ちの人間には新鮮です。馬より見ないですから。この牧場に差し掛かる前には、道の途中に馬の牧場もありました。サラブレッドみたいな馬が柵から顔を出していてかえって牧歌的な風景でした。ものものしくなくて、地元が頑張ってます!という感じが満載の田舎らしい雰囲気が霧島全体に漂っています。しかし、九州全体でみると、霧島は成功した観光地の方なので僻地のような気はしないんですね。ただ、広い。山が深い。
 併設のレストランには2時過ぎに入りました。昼近くから夕方までしかやっていないようです。私たちが行った日は空いていましたが、行列のできる日もあるんだとか。オムライスって人気ですね。
 我が家の水道が数時間ほど使えなくなったので、思いつきで出かけていい景色に出会いました。のんびりした雰囲気でオムライスを注文するまではくつろいでいたのです。

霧島付近は肉が美味しいんですよ、結局。

 ただごとではないと気づいたのは、メインのオムライスの前にセットでゆで卵のサラダとデザートのプリンが一人に二つ出てきた時です。私は胃腸が強くないので、サラダの海藻は家族に食べてもらいました。しかし、プリンを1つの半分食べた段階で気づいてしまったんですね。

(もう、おなかいっぱい。)

 メインを食べる前に腹八分に到達しました。霧島の思いがけない山の深さと同様に”分け入っても分け入ってもたまごの原”の境地に至ったのです。
 母用に注文した唐揚げには口をつけず、自分が注文したハンバーグプレートを見て絶望しました。母がプリン2個とハンバーグのほとんどを食べてくれなかったら、完食は絶対にできなかったでしょう。
 果たして私はたまごがおなかに入らない体質なのか。普段オムライスをお店で注文することがないので、私ってオムライスを食べきることが不可能な体質なんじゃないかと気づく機会がこれまでありませんでした。それとも、ここのオムライスが規格外に卵を使っていただけでしょうか。

とっても美味しそうな唐揚げ!食べたかったです。

 私のオムライスプレートについていたソーセージは鶏肉のソーセージでした。これが本当においしくて、伯母に1本食べてもらったところお土産に買って帰ることになりました。ハンバーグもとってもおいしくて、やっぱり霧島近辺は肉の扱いがうまいと改めて気づかされました。本来であればヒレカツのオムライスが王道なのかもしれません。いや、九州地鶏は豚肉にも負けないおいしさですから、私の選択は間違ってはいなかったのです。オムレツにしたかったのですが、オムレツに変えてもライスがついてくると言われたので、オムライスで注文しました。

オムライスは家庭的な味です。たまごそのもので私の注文分はチキンライスでした。
伯母の注文したエビチリオムライスのごはんは白ごはん。エビチリは辛めです。
白いのは杏仁豆腐。母は杏仁豆腐が好きです。

お土産は甘いものに限る。

 思い付きで出かけた理由にえびのの生駒高原でぺいぺいポイント還元をやっていたというのも理由にあります。すでに花は終わりの気配を見せ始めていました。しかし、素朴な売店には草木染やペット用品(主に犬)の手作り品が良心的な価格で売られているので魅力的です。ペット用品には収益の一部を保護団体に寄付するものもありました。母はストールを買いました。ク首に手術の痕があるので、首元を隠す服装を好むのです。1000円の商品が20パーセント還元ですから、非常にありがたいですね。風が強かったので売店でだけ過ごして、霧島に向かいました。
 ピクニック気分だったので、スコーンを焼いてカモマイルをお茶にして水筒に入れて持っていったのです。ところが霧島でオムライスを食べることになったので、せっかく持っていった焼き菓子は一口もたべず、むしろお菓子をたくさん買ってかえりました。

翌朝のごはんに。クッキーひとかけらで食事を終えました。前日に食べ過ぎました。

 売店にはたまご60個セットも売られていました。ネット注文の価格とは変わっていましたが、良心的な価格だったと思います。たまご60個セットは使いきれない(おなかいっぱいで翌日卵は考えられなかったのです。)と判断し、10個入りを買いました。シュークリームは大きくてやはり翌日ですら誰も食べきれないだろうという結論になりました。母がプリンを気に入ったので、もう少し日持ちのする杏仁豆腐を含めて3種類のプリンとお手頃価格のドーナツボールを買って帰りました。

他に卵10個など。杏仁豆腐がとろとろです。


 早朝に私が焼いたスコーンは家に帰って半分冷凍しました。しかし、翌朝もやっぱりしばらく食べないだろうと冷凍庫にほとんどしまいました。食パンもホームベーカリー様に依頼して出かけて行ったのです。
 出かける前に料理を作りおきするものではありません。
 帰ったら、生姜焼きとチゲ風スープ(チゲを食べたことがありません)を父が平らげてくれていたので、ほっとしました。私の分を残しておいてよ!という怒りがわかなくて良かったです。翌日はカモマイルティーとジャスミンティーで胃腸をいたわりました。
 思っていた以上にたまごの破壊力は強力です。次に行く機会があれば、大食漢の人をお供にすることが必須です。

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