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うちの猫の不届きな真実

2023年はじめての我が家の猫の話題です。

家には2匹の猫がいて、片方の麦わら柄の猫は勝手に家に入ってきて、居座られて5ヶ月に満たないくらいになります。

最近丸まる猫たち

もうずっと昔から家にいるような態度ですが、持ち上げたりする事は簡単にできるものの、ずっと撫でたり抱っこされたりする事は嫌がります。
実はこの事は最初はわかりませんでした。
なぜなら家に入ってきてその日にワクチンを打ちに連れて行ってから、10日ほどは無抵抗だったからです。

最近は、寒さのせいもあると思いますが、冬なのに以前のように私にくっついて、寝る事は少なくなり、丸まって、暖かそうな場所に寝ていることが多くなりました。とは言って、私のそばほど暖かくもないのです。

保護して3日目は、ヘソ天をして寝ていました。

先住猫に遠慮していたのが嘘のよう。いまやトンボ猫はセミ猫を退かして居場所を奪うのです。

食べ物の強奪しかり。
寝る場所しかり。

そして、1番けしからんのは、わたしの膝で寝ているセミ猫をどかしておいて、自分は膝の上に来ないことです。
せっかく猫の湯たんぽを満喫していたのに、おかげでセミ猫はすっかりわたしの膝に来てくれなくなりました。

それどころか、わたしの膝に行くのが嫌なので、近づいて抱き上げようとすると寝たふりしたままぎゅっと丸まるようになったのです。

何度もnoteに出したいセミ猫のイヤイヤ写真。

そもそも、構われたくないと寝たふりする猫なのですが、それでは足りないと思ったのか、抱っこされそうな気配を感じると、ぎゅっと丸まるのです。

そんなに嫌ですか、わたしの膝は!

わたしの膝にいるとトンボ猫が追い出しに来るのでおちおち寝ていられないから嫌がるというのはわかっているのです。
しかし、トイレに行けないほど長時間寝こけていた猫が膝に来なくなると寂しいものがあります。
さらにトンボ猫自身はセミ猫を追い出しても、自分はわたしの膝で寝ることはほぼないわけですから。

セミ猫はめんどくさいことは避けたがる猫です。喧嘩もめんどくさいので、ごはんを取られたらトンボ猫にすぐ譲ります。
そして、お腹が空いたと何度も鳴いて人間に訴えるめんどくさい猫です。
トンボ猫が来るまでは滅多に鳴きませんでしたが、鳴いているセミ猫のそばに行くと怒ったように目を見開き、口を大きく開けて、ニャー!と鳴くことが多くあります。

そんなセミ猫は、トンボ猫にも怒ることはあります。自分が座っている隣に来てトンボ猫がくっついて寝ようとするとニャー!と鳴いてトンボ猫の頭を叩きます。トンボ猫はそれがちっとも痛くないらしく、しばらく居座って諦めて去るか、セミ猫の方が痺れを切らして去ります。
セミ猫は野良子猫時代に喧嘩して噛みつかれた経験はありますが、もともと甘噛みもしません。猫パンチも当たったことがありません。
人間と同じ扱いで新入り猫に接しているのかもしれません。

そんなにくっついて寝るのが嫌ですか?

おそらくトンボ猫がたまに噛み付く振りをするので、警戒が解けないのでしょう。しかし、ながら昨年末旅行した時は車の中で二匹で一つの膝を分け合って寝たりしたのです、わたし以外の家族の膝で。

実は膝を分け合うことについては、トンボ猫の方が嫌います。
1、2ヶ月ほど前まで、わたしの両側に太ももを枕にして二匹が寝ることはありました。
しかし、ぐーぐーいびきをかいて寝たふりするトンボ猫がセミ猫の寝首をかくようにひったたくのです。
セミ猫の鳴き声の激しさの割に優しいパンチと違い、トンボ猫の無言のパンチはなんだか重たいです。セミ猫の頭に瘡蓋があったことがあり、それはトンボ猫の仕業だと思います。

深い眠りに落ちていたセミ猫は、叩かれて起きてもまだ寝ぼけていて、何が起きたかしばらく考えるような顔をしています。やり返すようなことはあまりありません。

セミ猫は夢を見ることが多いです。身体が痙攣したり、寝言をいうので分かります。自分の寝言で起きたこともあります。そんなのは、人間と同じですね。
小さな寝言がうるさくてパンチしたなら、あなたのいびきの方が大きいとトンボ猫をしかりたいところです。

なんのことはない。人間を枕に頭を高くして寝ていたのは、猫同士お互いの様子を見るためでもあったのです。太腿に前足をかければ、攻撃も素早くできます。そうやってうっかり薄い寝巻きで引っかかれた時の痛さときたらありません。

同居猫が増えてツンツンになったセミ猫。

セミ猫は、以前は人間を揶揄って遊んでいました。扉を開けると足の間を駆け抜けたり、物陰から飛び出してきたり、隠れて鳴いてかくれんぼして見つけられないふりをしてあげることがしょっちゅうありました。
そして、なかなか見つけてもらえないと、ぱっと飛び出してくるセミ猫が可愛かったのです。

しかし、今は揶揄う相手は同居猫に代わりました。物陰からパッと飛び出して脅かしたり、追いかけっこして、足の遅いトンボ猫相手に優越感に浸ったり。
一番趣味が悪く迷惑なのが大してお腹が空いていないのにごはんを催促して、ごはんの音にダダダダと足音を立てて突進してくるトンボ猫を見ようとすることです。
自分のごはんを取られても、トンボ猫のがっつきぶりをじ一っと眺めることが多いです。

あげなければ良いのですが、セミ猫は扉を開けられます。開けられない振りをなぜかするのですが、ごはんをあげないと扉を開けるふり(ほとんど扉は持ち上がっている)をして、勝手にたべますよと脅すのです。

クリスマスリースは無理だなと断念しました。飛び上がって取ろうとします。


セミ猫は袋が閉じているものを勝手に開けたことはありません。すなわち、盗み食いしたことがないのです。
しかし、セミ猫によって扉の隙間が空くと、トンボ猫が突入してきてごはんを漁るのです。
そのため、扉が開かないように輪ゴムをつけることにしました。おそらく輪ゴムくらいならセミ猫は開けられますが、それでトンボ猫は開けられません。
盗み食いするトンボ猫はごはんの催促をしたことはありません。比べて同居猫が来てからよく鳴くセミ猫のごはんの催促はうるさいです。

上の動画を見てもらえば、人間が開けると同時にセミ猫が前足を出して扉を開けられるのが分かります。
セミ猫はごはんをもらう、人間が何か食べているタイミングでごはんをもらう(人間のごはんはとりません。魚すらあげても食べません。以前も何度か書きましたが子猫の頃は別部屋であげていたところケージの中で食べなかったり、皿を引きずってきて扉の前でずっと待ったり、寝室の枕元まで皿を引きずってきたり、深夜にごはんを食べるようになったので人間のいる空間で食べることを許すようになってしまいました。本当はいけないことなんでしょうが)、扉を開けてもらうという行為が好きなのです。
ごはんを食べられて、「私は弱い猫です。ごはんをとられてしまいます」という顔をしていますが、遊んでいる時はセミ猫が身体能力で圧倒しているので、取り返せるのです。また、以前にセミ猫に威嚇された時トンボ猫はあっさり引き下がっていました。
どうしても脱走したければ網戸も押し戸も開けられますが、一回しか網戸を開けて出て行ったことはありません。押し戸は開けられない振りをします。
人間が玄関を開けた時に、隙間を縫って脱走して人間の近くをうろついて捕まえてもらうのが好きなのです。
そのため扉を開けていてもなかなか自分から帰ってきません。捕まえるには素早いし、外に置いとけば目ヤニがひどくなったり風邪ひくし、心配です。

本当に食べたい時は離れた場所でごはんをもらいたがるので、人間とセミ猫を揶揄いたいだけのはすぐ分かります。猫に表情筋があれば、セミ猫は最近ニヤニヤしてばかりなのでしょう。

哀れっぽく鳴いてごはんを催促しても、笑っているのはお見通しです。

同居猫が来て人間と遊ばなくなるなんて!よかったね!

寂しいけれど、仕方のない事です。セミ猫は一度遊び出すと長いので、トンボ猫は本気で走って逃げますが、すぐに追いつかれるので、わたしの足元に逃げてくるようになりました。
そして、興奮して足にじゃれつかれ、短い爪でガリッと力強くひっかかれ、傷がなかなか治りません。短い爪でも凶器なのだと知りました。

トンボ猫は欲望が満たされるとすぐ寝るようになりました。日中はそれでもセミ猫より起きてはいますが、ごはんさえもらえれば、おもちゃ箱から勝手ちおもちゃを取り出して一人遊びで十分なようです。
さらに一人では遊ばないセミ猫の相手もするのでそりゃ眠いでしょう。物音に過敏なのは相変わらずですが、撫でても目を開けなくなりました。セミ猫譲りのたぬき寝入りです。
そして、眠そうにぎゅっと身体を抱きしめます。

そんなに人間の相手は面倒ですか?

心を開いた猫は、人間と遊んであげるのが面倒だと寝たふりを始め、身体をぎゅっと丸めます。

猫が身体を丸めるのは、隠しきれない面倒くさがりのサインだったのです。
たぬき寝入りがバレてないと思っているのが腹立たしい、いや、可愛いです。

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