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蔓葉蒐『冨士之龍』

凮戰ぐ 我の誰やと 冨士は問ふ 代りにいらふ 蟲をば喰らふ こは蔓葉蒐の歌なりて、ただ咏むれば何ぞと訪はれ、如何なるか、蟲を⻝ふ恠しき行ひする歌なり。近頃見つかりしなれば、世人この秀歌を智らざるらし、恨めしや。 敬ひの心地より詩霊と呼ばれる、作りし胡玲箏溯、心なき烝民ならばこそあらめ、本意解さざれば、門徒にもあり一男にもある故いと口惜しと溯弩に宣ひけり。 然れども、藏府滿つる宛ら分き難く存ず。爲む方なく饑ゑたれば、敎へ給へと云ひけれど、あなかまと仰しけり。

    • 夏に捧げばや

      蝉しぐれ はえのおとづれ 掻き消つる さざ波や いさごをつれる 波枕 夏富士の 禿げつる頭 あなあはれ さるすべり けものあさまし あんずおつ 四十雀 さはる転寝 いみじけれ 日天子 具に焦がせ つきまでも 煙火鳴り 蟋蟀喚き よはいぶく 日を仰ぎ 今日も今日とて 潮干狩 燥ぎける あみすら追えぬ 麦わらの 南国の 熟れたる果実 何とやら

      • 小康への登竜門

        ベンチマークは乗り越えた 先に待つのは魑魅魍魎 及落定めるヘゲモニー 愚鈍やスノッブ泥梨へと 阿鼻叫喚が谺する 卓犖たちは至極へと 全てが全て意のままに 宛ら神曲表す好例よ

        • 氓たち

          静まり返った場………………………………………。 数多の倶楽部の活気ある語らいは何処へ…………。 これは現実なのか、数日前までは…………………… ……………ああ!!!!! うそだ!うそだうそだうそだうそだうっ!!!!!! うそうそっうそうそうそうそうそうそうそうそうそ! いやだいやだいやいやいやいやああああああああっ 戻らぬと知りつつ喚き散らし 狂乱の内に床に就く………………

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        蔓葉蒐『冨士之龍』

          花散れる中

          花が散ってゆく 緑色が見えてくる 可憐な桃色はどこに 業が始まる おのがじし銘々に働かむ 私も行こう 散れる花のように

          花散れる中

          寝る前

          眠い 水飲みに下来て 歯を磨いて 床に就いた人たち すやすやとすやすやと 私も混ぜてくれ どんなことを 考え眠る

          多様性溢れる生活基盤

          色々なことに挑戦した1週間だった。 サークルや部活、学食に飲み会、本や講義、友達や先輩などなど。 生活基盤が整った。 社会科学を軸に置き、剣道と文芸を遊び事にする。 いよいよ新生活が始まる。

          多様性溢れる生活基盤

          痛みを携え待ちぼうけ

          痛むけど 行かなきゃならぬ 日々の旅 苛烈に思えど 時は止まらず 澄まし顔 どこかに翳り かきつばた なけばやなけね 秋の夕暮れ 風呂場にて 掛かり稽古か おどけども 賑やか合戦 怪我の功名

          痛みを携え待ちぼうけ

          疲れた君に

          ビールを1杯どうだい? わしゃ下戸だけどさぁ 君みたいな苦労人なら 喉から手が出るほどだろぉ? ほら飲め! うめぇぞぉ! ええ飲みっぷりやな! ほれもう1杯! なにぃ?アルハラぁ? ちゃうちゃう! 好意やて!好意ぃ! 飲むんじゃて飲むんじゃあ! ほはぁあああああ! イッたかのぅ? 残念じゃなあぁあ、!

          疲れた君に

          有益なる散財

          おほほほほ! あらまあリッチなお方たち。 どこを向いているのです? そこには虚空の一点よ? 何の価値があるのです? 金にならない物象よ? 感性的なものだから? それより散財しましょうよ。 欲に正直な生き方は、 私たちの真営道! そんな学者気取りの生き方で、 満足するとは思えません! もっと素敵な物事に、 全てを注ぐべきですよ。

          有益なる散財

          つれづれなる昼下がり

          今日も今日とて電車乗り せっせかせっせか働き人 私は何で昼時に 倩々物書きしてるのか それはぽかぽか陽気の中だから 体よりも心が動く気分なの 何にも予定がないからさ あれほど望んだフリーダム なってみるとボーリング そんな私はマージナル 花々見つつ思います

          つれづれなる昼下がり

          寝不足から始まる新環境

          来た、とうとう始まった。 4年間のモラトリアム。 どう過ごそうが時間は一定。 その正解はwhereabouts。 考えるうちに目を瞑る。 スマホ片手にのらりくらり。 ぼそぼそ声が取り囲む。 不十分だが待ちはしない。 それこそ己のライフスタイル。 待ち合わせたか旧友よ。 スポーン的なnew friends。 どちらも同じ人間よ。 共に大事に思いつつ。 先達の謂れ畏まる。 だけれど元は赤ん坊。 世界に一つだけの点。 さあ踏み出そうコロンブス。 油断するなよ織田信長。

          寝不足から始まる新環境

          温泉帰りに思うこと

          山裾で 柔らか湯浴み 身を投げつ 文明鉄塊 忘れさせたり 温泉に行った。 柔らかい湯で肌触りもよく、硬い頭もよく解れた。 春が来る。 桜と鶯を携えて。 忙しくはなるが、合間に投稿ができたらいいな。 応援してくれたら幸いだ。 弁論部に入ろうと思う。

          温泉帰りに思うこと

          夢想家

          「するなと命じるのか、……ああ!!!」 してしまった、してしまったのだ……。 ……突拍子もなく窶れた鳩に呟いた。 「君はいいなあ。それを理由に堕ち続けられてさ。 なんて羨ましい、僕は全てが全て言い訳できないんだ。若しも僕が君に哀れんでくれって言われても、見た目だけで判断するのは良くない。本当に惨めなのはどっちだろうな。僕を唾吐くように嗤ってよ。 僕の根なんか、鳥の糞なんだよ。」 「なら昇ってみせようか。お前の思い込みを裏切ってやるよ。」 鳩は柄にもなく楯突いてきた。 すると

          早逝。………嗚呼、なんと甘美な耳心地。神祇に愛されるのだろうか。鬼畜に処されるのだろうか。阿頼耶識に還されるのだろうか。虚無に果たされるのだろうか。科学に蘇らされるのだろうか。何にせよ、全ては宇宙の籠の内。

          早逝。………嗚呼、なんと甘美な耳心地。神祇に愛されるのだろうか。鬼畜に処されるのだろうか。阿頼耶識に還されるのだろうか。虚無に果たされるのだろうか。科学に蘇らされるのだろうか。何にせよ、全ては宇宙の籠の内。

          恋してる

          私いま 詩に恋してる 知らん顔 スマホ片手に 聴いてみて 心の内を ほら気づく 理性の限り 虚しいな 捨てた青春 ほら気づく 感性の伸び 久しいな 惚れた青春 私いま 君に恋したい

          恋してる