【サッカー】3年越しの約束を果たした話
こんにちは。
最近「今年は秋が無いのでは？」とずっと言っているyumaです。
今回は3月に行ったアルビレックス新潟対川崎フロンターレの新潟遠征のお話です。
なぜこのタイミングで3月の話題なのかは後々わかるとして(ボンビーガールのナレーションの言い回し)
まずは新潟遠征に行くことになった経緯を。
今回の遠征はある人との約束を果たすための物でした。まずその人との出会いから。
2016年 出会い
実家から通える都内の大学に入学し必修の授業のクラスに彼はいた。
席は対角線なので会話はなかったが、最初の授業の自己紹介でクセのあるやつだなと思った。
「〇〇と申します、あだ名がのりだったので皆さんものりと呼んでください。」
話し方もなんか独特だったし、のりって呼べっていう割に名前にのりの「の」も「り」も含まれてなかった。
「俺は剛田剛！ジャイアンって呼んでくれ！」
言い方は違うが言ってることはそういうことだ。
このジャイアン式の自己紹介してるけど、見た目はどちらかというとのび太寄りっていう癖の強い人間がいるってだけだった。
他の授業でも一緒になることもあったので自然と話すことも増えてきて彼が新潟出身のアルビレックス新潟サポーターだと知る。
2017年 試合観戦
彼と出会って翌年、等々力競技場で行われる川崎フロンターレ対アルビレックス新潟を一緒に観に行くことに。
その時は3-0でフロンターレが勝利。
この年フロンターレは最終的にリーグ優勝
アルビレックスはJ2降格と対照的なシーズンに。
以降大学在学中アルビレックスはJ2だった為お互いが対戦することはなかったので試合観戦は最初で最後になった。
以降彼とは授業一緒に取ったり飲んだり、家に遊びに行ったりと仲を深めていった。
2020年 別れそして約束
試合観戦から3年が経ち我々は大学卒業の年に。
彼は地元新潟での就職が決まっていたので卒業後は離れ離れに。
本来であれば卒業旅行でUSJに行く予定だったがこの時ちょうどコロナが始まりUSJは閉園。
最後の思い出も残すことができなかった。
卒業式も学内での卒業証書授与のみに変更された2020年3月。地元に帰る為離れ離れになるのりに私はこんなことを言った。
「もしアルビがJ1戻ってきたら新潟でやるフロンターレ戦観に新潟行くわ」
新潟に行ってみたいとの思いはあったが、サッカー以外で行く用事を探すことができなかった、
(観光地なさそうじゃん)
当初アルビレックスはJ2降格して暫く経ったがJ1昇格は愚か下手するとJ3降格まであり得る低迷振りであった。
なのである意味ノリで言った言葉でもあった()
「おう！待ってるわ」
確かそんなかんじの返事だったような気がする。
いや待っててくれてもそもそも君たちが昇格しないといつまでも行けねーんだわ。
彼と次に会うのは何年のになることやら、そう思いながら彼と別れた。
2022年 アルビ昇格確定
あの約束をした2年後の2022年アルビレックス新潟はJ2リーグで優勝し、2023年のJ1昇格を決めた。
卒業後は全く連絡を取ることがなかったが昇格が決まった瞬間私はすかさず彼に連絡を入れた。
この時彼はまさかのスルー。
そうだよな、学生時代の友人から数年ぶりにくる連絡なんて大体「起業するからうち来ない？」か「SNSだけで稼げる仕事紹介するよ！」の2択だからね。
だとすると彼のネットリテラシーは高い。
いやちゃうねん。せめて「おう！待ってるぜ！」くらい欲しかった。
※その後改めてちゃんとやりとりしました。
2023年 ついに約束を果たす時
そんなこんなで迎えた今年6年ぶりにJ1に戻ってきたアルビレックスとフロンターレが新潟で対戦する日は3月11日。
私は前日に新潟入りしその日は1人行動。
やっぱ思ってた通りコレと言った観光地ないな...
試合当日大学卒業以来のりと合流。
自分「大学卒業するときに「アルビJ1戻ったら新潟行くって言ったろ？」だから本当に来たよ」
のり「本当有り難えわ」
自分が勝手に宣言して勝手に来ただけなのにありがたく思ってくれてたのが有り難えと思った。(なら何であの時スルーしたのか)
学生時代の話やお互いの最近の話、サッカーの話と会話は尽きることなく試合会場へ。
まさか新潟まで来て負け試合を観ることになるとは...
試合が終わり新潟駅まで戻り彼とお別れの時が来る。彼と次いつ会うかなんてわからない。
別れる時彼からこんな言葉が
「今回来てくれたから今度そっち(川崎)でやる時行くわ」
次に対戦するのは半年先の9月、私の3年に比べれば随分短いが9月に彼が来るのを信じ、彼と別れた。
今回の最大の目的はのりとの約束を果たすことだ。試合結果がどうであれ3年越しに約束を果たせたのだからそれだけで満足だ。
とても価値のある遠征だったと言える。
もしサッカーがなければ私は新潟に行くことはなく彼との再会はなかった。
サッカーはこうして人をつなぐツールにもなり得る。素晴らしいコンテンツだと思わないか？
半年後のホーム川崎での試合。彼は約束通り来てくれました。
アルビレックス新潟と等々力でのホームゲームは6年振り、そう6年前に初めて一緒に行った試合以来。
当時のことを振り返りつつ試合観戦。結果は...？
2-3でまたフロンターレが負けました。
ふざけるな。
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