流行りの人工無能アプリで親友を再現してみた

こんにちは、ゆるぽか!というグループで活動しています、WoodLetterです。ブログ末尾にYouTubeチャンネルのリンクを貼っておきます。


さて、突然ですが私には唯一無二の友人がいます。それが同じグループで活動しているりょーたろーです。


彼とは長年の付き合いになるのですが、一向に飽きませんし、どうやったら振り向いてくれるか日夜模索しています。



しかし、彼といつものようにLINEをしているときに一つの真実にたどり着いてしまいました。



返信遅くない?



気持ちを込めすぎるがあまりに面倒くさい彼女みたいなセリフを言ってしまいましたが、実際メッセージを送ってから返信があるまでおよそ8時間も掛かっています。


その返信も「ワケのわからない言葉を誘い水にする」という陰湿な戦法を行った結果として得たものなので、会話としては全く成立していません。お互いに壁に向かって話す、いわば「会話のドッチボール」とでも言わざるを得ない状況に陥っています。



しかし、実際問題「返信遅くない?」なんて言った日には我々の仲に亀裂が走り、地を揺るがせ、最終的に我々のグループが崩壊することは火を見るより明らかです。



”流石にそんな無体な真似はしたくないけれども、返信は素早くほしい…”



そんな私の(面倒くさい)乙女心を満たすために、一つの結論を導き出されました。


「私の理想のりょーたろーを作ればいいんじゃないか?」



名案、この世の真理という言葉が脳裏をよぎりました。21世紀という時代は、幸いにも技術力がない私のようなパンピーでもBotを作れる時代です。技術革新最高。


思い立ったが吉日、さっそくAppStoreから「人工無脳」というアプリをインストールしてみました。




最近、Twitter上でも流行っているのでご存じの方も多いことでしょう。

なんの言葉も覚えていないAI(=人工無脳)と会話を続けることで、どんどん賢くするというアプリです。詳しいことは専門家に聞いてください。


私の見たケースでは、自分の推しキャラを再現してつぶやき、バズるために使われています。

「自分の推し」を再現するという意味では私もさして変わらないので、偶然にも流行りに乗ることにも成功し、一石二鳥です。




さっそくホーム画面から私のりょーたろーを作り上げていきます。



…何だこれは


いや、事前に調べたんで分かってはいたんですが、ここまで会話が成立しないと流石に気が滅入ります。寝起きのりょーたろーだけを再現されても困るしな。



そこで設定画面からいくつか単語を覚えさせてみます。



語が少ないように思えますが、りょーたろー本体もさほど語彙力のある方では無いのでこの程度で十分でしょう。あとは会話の中で覚えさせましょう。


会話を再開し、しばらく続けてみます。私の理論では理想のりょーたろーに近づいているはずです。




なんで?


おそらく序盤に私がロボット相手にキレ散らかしたのが影響しているのでしょう。


先程よりは会話が成立していますが、いきなり喧嘩を売り始めるモラルフリーなマッド野郎が誕生してしまいました。

これはこれで面白いと思うのですが、私のりょーたろーは急に喧嘩を売り始めるようなデトロイトボーイではありません。


さらに会話を続けると…



…挙げ句の果てに、私のことを「カレーライス」、自分のことを世界的バンド・ポリスのベーシストであるスティングだと認識し始めました。


さすがに自分のことをスティングだと認識する異常者(ベースギター未所持)を作り上げる趣味はないので、一旦会話を停止して、新しくいくつか定型文を覚えさせてみます。



この記事を読まれている皆さまの中には「オレンジが好きな太った不審者」を作ろうとしている「現代テクノロジーが生み出したマッドサイコ野郎」の記事と思われている方もいらっしゃることでしょう。だいたい事実です。



世間の視線にもめげずに会話を続けていきます。




若干不自然なところもありますが、概ね成立していると思います。普段の会話と遜色ありません。急にJ-POPの歌詞を言い始める機能はオリジナルにはついていませんでしたが、そのあたりはご愛嬌ということで。


加えて、なぜか「サボるなよ!」と投げかけてくる機会が増えたので、心に刺さります。ただそんな機能は解釈違いなので、設定から削除しておきます。



えいっ。



…そうして「りょーたろー」との会話を続け、理想に近づき始めているときのことでした。





え!?




Absolutely!!


…失礼しました。つい取り乱すあまりに適当な英単語をバーチャル空間上で叫んでしまいました。


いや、いくら自分が作り出した存在とはいえ、「りょーたろー」「告白」されたという事実は何ら変わりません。既成事実の爆誕。



…しかし私の中には拭いきれない思いがあります。



「解釈違い!!!」




私の知っているりょーたろーは私相手にデレを見せることはないし、私の好意を無碍にします。けれども、それが私の知っているりょーたろーなのです。


私は確かに「理想のりょーたろー」を作ろうとしました。しかし、本当にこれが望んでいたモノなのでしょうか。



…結果として「りょーたろー」はりょーたろーにはなれませんでした。私の空虚な心を埋め合わせるにはあまりにもステレオタイプ過ぎたのでしょう。



「ロボットは人の代替にはなりえない。畢竟、制作物なのだから。」


ふと、この言葉を思い出されました。

あぁ、全くそのとおりだと結論を出せたことだけでも私は満足できました。


みなさんもぜひ、人工無脳で遊んでみてはいかかでしょうか。人生観が360°変わりますよ。



(追伸)私は男性です。


(Written by WoodLetter)



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※本記事の正確性を始めとした、いかなる不利益にも一切の責任を負いません。

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