最近の記事

悔しいぜ!

今、私は札幌に暮らしている。先日、東京に出張した折、東京で仕事をしていた時代によく通った、家族経営の洋食屋に足を運んだ。元部下とランチすることになり、「おいしい洋食屋があるからそこに行こう」と誘ったのだ。久しぶりにあった店のおばさんに席に案内される。おばさんは私のことは覚えていない風だった。仕方ない、前回の訪問から3年近く経っているのだから。それでも常連客とおばさんの掛け合いを聞きながら、昔懐かしい気分に浸っていた。  しかし、この部下、食べるのが遅い。後から来て相席した向か

    • 今夜の夢は

       NHKのEテレ、「100分de名著」は良く見る番組だが、今月はフロイトの「夢判断」。自称、心理学オタクの私としても、この分野はずっと興味はあったが全く未開拓。もっとも、私はフロイトより「ユング派」であるが。  何よりそそられるのは、夢は無意識、つまり自分でも気づいていない世界の入り口であり、知らない自分に会う旅でもある、ということ。また、夢判断は、「夢占い」と何が違うのか、という問いに対して、指南役の京大の立木教授いわく、夢分析は、「なぜそのような夢を見たか自分で判断するも

      • 幸福感って所詮は・・・

         まだ私が30代の若かりしころ、イスラム原理主義政権が崩壊し、カルザイ大統領のもとで新しい政権が打ち立てられたばかりのアフガニスタンに出張を命じられた。  当時、夢だったマイホームを建築中。自ら図面を引いて、入居の日を心待ちにしていた。出張命令を受けた日、果たして、俺は新居に入れるかな、と真剣に思った。  成田からまずタイのバンコクに飛び、パキスタン航空に乗り換えてパキスタンの首都、イスラマバードに向かう。暮れなずむイスラマバード空港に着き、「タクシー」「タクシー」とまとわり

        • 創作の愉しみ

           それは確か3~4年前のこと。突然ドラマのシナリオが書きたくなった。当時放映されていたNHKの朝ドラ「おかえりモネ」を見ているときに、それは強烈な思いとして押し寄せてきた。主人公はじめ登場人物が抱える様々な屈折、夢、葛藤など、紡がれる物語。自分もそんな世界を創ってみたい、と強く思ったのだ。  もともと飽きっぽい性格である。ピアノやギターの演奏、週末の瞑想など、少しハマって放棄したものは数知れない。今回もそうかも、と思いながら、シナリオライティングの通信教育に申し込み、届いた山

        悔しいぜ!