3Dプリンターでキャップ式ボールペンを自作した(2)
3Dプリンターでボールペンを作成した際の制作過程や今回作成した際のポイントを数回に分けてまとめていきます.
今回は3Dプリンターで作成する際に必要になる3Dモデルの作成です.3DCADソフトはFusion360を使用しました.
3Dモデルの作成手順(前編)
1.替え芯の寸法を測定する
ボールペンの中に入れる芯の寸法を測り,スケッチで図面を書いていきます.回転体で後々立体化を行うため,芯の半分のみ書いていきます.
2.スケッチで作りたいペンの半分の形を書く
先ほどの芯の寸法が収まるようにボールペンの本体の図面を書いていきます.この際,キャップ,ペン先(ペン下部),ペン上部の三つに分けて図面を書いていきます※濃い青色の部分が芯を入れる本体(ペンの上部と下部)で,薄い青色の部分がキャップの部分になります
3.図面から回転体で立体化する
作成>回転体で立体化を行います,同様に替え芯も立体化を行っていきます.
4.ペンに芯を入れる部分を作る
芯のモデルを,ペンのモデルの中心に移動させたます.その後,修正>尺度より芯のモデルのX,Z尺度を1.2倍にし,太くします.これは3Dプリタ―の性質上,出力した物のサイズに誤差が生まれるためです.ぴったりのサイズにすると芯が入らない可能性があります.
その後,修正>結合にて,切り取り操作を行います.これにより芯が入るスペースを作成します.
次回
モデル作成(後編)です.