ゆくゆく

少しでも現実と寄り添えますように。

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最近の記事

温泉の短歌

露天風呂どんぐりさんに注意する。「帽子は脱いで温まろうね」

    • 別れと訪れの短歌。

      熾きる木と 去る白鷺と 胡桃の木 もう戻れないと 知らされて寝る

      • 心情と掛詞の短歌。

        人生を潰したら楽しんじゃうの私のよ生活花枯れる

        • 私達の為の短歌。

          敬虔なオクシモロンが狂おしい返しの付いたサボテン達よ

        温泉の短歌

          都会での生き方の短歌。

          都会に生きて、落ち葉や雪がないのなら、洗濯物に飛び込もう。

          都会での生き方の短歌。

          割れた硝子の短歌。

          割れた硝子も愛するわたしは、きっと別れることなんてできない。

          割れた硝子の短歌。

          虚しさの短歌。

          生き返らせたい人がいるなら、死んだ蝶に風を当ててやるといい。

          虚しさの短歌。

          私とことばの短歌。

          一度は捨てた文字たちを、今抱きしめてるのは浮気性だから?

          私とことばの短歌。

          融けた氷と夜の短歌。

          夜が青を飲み切り、空の器に細かな氷晶と混じり月浮く。

          融けた氷と夜の短歌。

          100点中、26点の短歌。

          数学の模試で気付けば、私のマークシートがメロディーを奏でていました。 余談:模試の詩ってことは模詩…ってコト?! …ごめん。 数学の模試、分からなすぎてとりあえず2とか3とか入れとけばたまに合うよね。

          100点中、26点の短歌。

          四季の短歌。

          森の静寂に風がさし、生命が歌い出したらそれは春だ。 お湯を沸かして紅茶を淹れ、冷めるのを待ったならそれが夏だ。 夕方が伸びはじめ、山が茜色のコートを羽織れば秋になる。 紅茶を飲み、この詩を読み終えた時に感じた寂しさが冬だ。

          四季の短歌。

          夏は。

          夏は祈るべきである。 スーパーの夏休みコーナーに、この季節は詰まっている。漂う浮き輪の人工的な香り、あれは夏だ。 子供達が、鉄橋の錆に気付いた時、それも夏だ。 私達は夏に冷却を求める。それはなぜか。 実は、四色で構成された美しい硝子玉を作るために、溶けたのが夏だ。 だから、私達は祈るべきだ。冷却の到来を。四季の循環を。 熱されて不安定な夏が、歪んでしまわないように。 自己評価:(可)

          鈍い輝きを持った存在の表現練習。

          電球と埃が降ってくる。私に積もる。 天井が割れる。二階梁が露出する。 露出した二階梁に生えた釘達が、怪訝な目で私を見る。 私は何も言い返せなかった。 あとがき(?) 主人公君怠惰ね。死んじゃうよ?

          鈍い輝きを持った存在の表現練習。

          聴覚以外を使う音の表現練習。

          ぶら下がり、緑に染まった硝子の花瓶。大地を求め、抵抗もせず引き寄せられる。 直後私の耳を、鋭い緑風が吹き抜けた。

          聴覚以外を使う音の表現練習。

          ふたりで一緒に。

          桜色は枯れてしまった。 こんなにも恋しいから、貴方の視界も枯れていて欲しいの。 少しでも、私∩貴方でありたいのだ。 私=貴方の世界でいたいのだ。 今までの思い出は全て感光させよう。 シュガーシャックに閉じ込もろう。 貴方と私以外、みーんなみんな生き続ければいい。 自己評価:(良)

          ふたりで一緒に。

          夜の鍾乳石。

          夜の底が降りてきた。 先刻まで見えていた星々も、月だってもう見えない。 空気が、その更に上の空気に圧迫され、人々は動く事ができない。(或いは眠っているか。) 身を割くような酷熱の流動も、張り詰めた空間が気まずかったのか、すっかり逃げ出してしまった。 辺りが、一切の感覚全てが落魄した。 日の出は未だ、遥かに遠い。 自己評価:(良)

          夜の鍾乳石。