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自己紹介

※以下、家族に障がいや病気をもつ子どもがいる場合、その子どもたちを「同胞」、その兄弟姉妹のことをひらがなで「きょうだい」と記します。

 はじめまして、絵本『みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし』(日本図書センター)の作者で、小児科医の湯浅正太と申します。

 僕のことを知っていただくために、下記のYoutube動画「きょうだいとしての経験/ mojiがたりシリーズ」をご覧ください。僕のきょうだいとしての経験を語った講演会の様子をYoutube動画として公開しております。下記のURLリンクから自由に視聴できます。僕がきょうだいとしてどのような悩み/問題を抱え、どのような支援により救われたのか。そして、きょうだい支援にとって大事なものは何か。きょうだいそして小児科医としての経験や、きょうだいに関する研究を通して、きょうだい支援のあるべき姿を語っています。

▼Youtube動画「きょうだいとしての経験 湯浅正太 / mojiがたりシリーズ」
https://youtu.be/XhbEpfA7C18

 僕は、きょうだいという立場で育ちました。障がいによりさまざまな生きづらさを抱える同胞の姿を目にすることで、同胞を心配したり、何もしてあげられない未熟な自分を責めました。また、みんなと同じように行動できない同胞を恥ずかしく感じる自分を責めました。そういったさまざまな悩みや葛藤を抱く様子は、僕の絵本「みんなとおなじくできないよ」で表現した通りです。

 一方で僕は次第に、人への優しさ、人を愛することなど、偏差値のようなテストでは測れない、生きる上で大事なものに価値を見出すようになりました。そうやって次第に自分が置かれる環境をあるがままに受け入れ、将来に向けて生きる勇気が湧いたのです。そして、障がい児やその家族の力になりたいと思うようになり、小児科医を志すようになりました。

 医学部に入学し、医学生として過ごすうちに、もっと多種多様な価値観に触れたいと思うようになりました。そこで、医学部を1年間休学して海外留学をしました。異なる人種や文化に触れ、異なる者同士が共存するための課題を学びました。障がいにより、障がい児自身やその家族が生きづらさを抱えてしまうとすれば、そこへの理解を広め、皆が共存を考えられる社会になるように力を注ぎたいと思うようになりました。

 大学卒業後、障がい児に関わる医療を学び、障がい児医療の専門家(小児科専門医/小児神経専門医/てんかん専門医)として医療に従事しました。そして次第に、人口構造が激変するこれからの日本社会を生きる子どもたちについて、考えを巡らせるようになりました。そんな時代であっても、子どもたちが「生きていて楽しい」と思える社会をつくることへの、大人としての責任を感じるようになったのです。

 そして、障がい児やきょうだいを含む世の中の子どもたちを支援するために、子どもたちの心を育むために、一般社団法人Yukuri-te(ゆくりて)を設立しました。現在は小児科医として働く一方で、当法人を通じて、子どもたちの豊かな心を育む活動を行っております。

※一般社団法人Yukuri-teホームページ:http://yukurite.jp/

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