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ローライ35のちびっこいやつ(5) サラバC35…

ネットで購入したローライC35。テスト撮影したところフィルム送りに欠陥があることがわかり、返品を申し入れることにしました。相手は海外の販売者です。英語でやり取りしなければなりません。自分にとって初めてのことです。

面倒だし気後れするし、商品説明には「返品なし!」と明記されている…と気が重かったのですが、こういうものは早く連絡した方がよいはず。単語を調べながら返品を要望するメールを送りました。

強調したのは、「商品説明には完動品と書かれていたのに、重大な欠陥があり使いものにならない。免責事項の記載はあるが、それはあくまで商品が説明通りの状態だった場合の話で、今回のケースはそれに当てはまらない」ということです。時間をかけてメッセージを書き上げ、先方の反応を見ることにしました。

その数日後、返信が来ました。さっそく読んでみると「一部返金」のオファーでした。1万円ほどを返金する、というのです。私はちょうど、ローライ35Sを修理に出しています。具体的な見積もりはまだ来ていませんが、送料なども含めれば修理代は少なくとも2万円前後にはなるはずです。ローライC35を修理にだしても同じぐらいかかるはずなので、提示された返金額では足りません。そこでオファーを断り、さらに返品・返金を求めることにしました。

すると数日後。「返品を受け入れる」とメッセージが来ました。今回のケースでは断り切れないと思ったのでしょうか。がんばって英作文した甲斐がありました。

でも、もうひとつ調整しなければならないことがあります。「返送料」です。「商品代+販売者から私への送料」はひとつのパッケージになっているので、返品が先方に届けば丸ごと返ってくるはずです。でも、返送時の送料については別に考えなければなりません。海外への返送なので、それなりの金額になります。商品に問題があったのだから、返送料も販売側に負担してもらいたいところです。

そこで、EMSの料金を調べて「返送料がこれだけかかるから、その金額を指定のアカウントに振り込んでほしい。その受け取りを確認したらすぐに送ります」と先方に伝えました。そこまで対応してくれるかどうか、確信は持てませんでしたが、先方は良識のある人だったのでしょう、数日後に入金がありました。これでひと安心です。そして、ローライC35は私のもとを離れていきました。

このカメラが実際に手元にあったのは、わずか2週間ほどでした。寂しさはありますが、無事に返品できることになってほっとしています。実際に使ってみて、不具合はあったとはいえ、C35の軽さには大きな魅力を感じました。でも、これまでに記したように、ローライ35Sに慣れている自分には、使いづらい面もありました。完全にC35に移行するのであれば使用方法の違いにも慣れてそちらが当たり前になって行くのでしょうが、私の場合はそうではありません。なので、私はローライC35はもう探したり入手したりしないことにしました。そう決めることができたのが、今回のC35との短い日々の中で、最大の収穫だったと思います。

最後に、もう一枚だけ左右の「コマ被り」をカットすれば普通に見ることができる写真がありましたので、それをご紹介します。

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いただいたサポートは、ローライ35Sやローライフレックス2.8Cなどで使用するフィルムの購入や現像などに使わせていただきます。