見出し画像

10数年ぶりのハーフマラソンを薄底シューズで走った

3月下旬、大分と暖かくなってきました。冬のランニングシーズンももう終わりです。

「冬の」と書いたのは、私は1年中走っているからです。たまにしか出ませんが、ウルトラマラソンやトレイルランが本格化していくのもこれからです。

この冬の思い出は、10年以上ぶりでハーフマラソンに出たことです。ハーフマラソンの大会を走ったのはたしか3回目。フルマラソンを走るようになってからは一度も出ていませんでした。

普段のランではハーフ以上の距離を走ることも普通にあります。

だから大会といってもそんなに特別感はないだろうと思っていました。

でも、違いました。大会はやはり、特別でした。

今回ハーフマラソンに出たのは、走ってみたい大会があったから。景色が楽しめそうだと思った大会です。

使うことにしたのは、普段ほとんど履いていない薄底シューズ・アシックスの「ターサージール」です。

ターサージール

これを買ったのは5年以上前、ナイキの厚底シューズがエリート向けランニングシューズの世界を席巻するよりも前のことです。

その頃は、「速い人ほど薄底シューズ」というのが(少なくとも私の周りでは)一般的でした。私もフルマラソンの記録が段々伸びていて、少しずつシューズのソールを薄く、軽くしていっていました。「今度のフルマラソンは大勝負」と思って入手したのがターサージールです。

でも残念なことに、私の軟弱な足が薄底から来る衝撃に耐えきれませんでした。20kmぐらいを過ぎると足裏の疲れが激しく、同じスピードで走り続けられなくなってしまうのです。以来、たまのスピード練習だけで使っていたターサージール。それをハーフマラソンの大会で履くことにしました。

普段のランでハーフぐらいの距離を走るとき、大体ペースはキロ5分前後です。最近はスピード練習をすっかりさぼっていて、どれぐらいのスピードならハーフの距離を走り切れるのかまったくわかりません。

となると作戦はただひとつ。「10キロぐらいは走れそうという感触が持てるギリギリのところまでスピードを上げ、あとは行けるところまでそれを保つ」という出たとこ勝負です。

寒かったけど、空と雲が気持ちいい日でした。ターサージールは軽くて、脚が普段よりずっと快調に回転していくのがわかります。

期待通りの景色を眺めながら走っていると、10kmを過ぎてもまだそのまま行けそうです。15kmを過ぎるとつらくなってきましたが、あと6km。なんとか最後まで押し切りました。

普通に走れば、10年以上前、まだランニングを始めて数年目のときに出したPBを更新するのはわかっていました。でもゴールしてみると、10分近く大幅に自己記録を縮めていました。これだけ走れるんだと嬉しい驚きでした。

本当に久々のハーフマラソン、楽しかったです。苦手なスピードランもたまには行って、来季またどこかの大会を走ろうかなと思ってます。

ターサージール、今は後継のターサージャパンやターサーRP3というモデルが販売されているようです。私にはハーフの距離が精一杯ですが、薄底シューズもいいなと改めて感じました。



この記事が参加している募集

ランニング記録

いただいたサポートは、ローライ35Sやローライフレックス2.8Cなどで使用するフィルムの購入や現像などに使わせていただきます。