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今年の収穫隊をどうしよう…

雨が降っては、晴れ
晴れたと思ったら、雨が降る。
ここのところのオリーブ畑は、
ますます、緑に覆われている。

昨年は確か、10月の1日ごろには
すっかり黒く熟した実を沢山つけていた記憶があるけれど
今年はどうだろう。
少しばかり、遅い気がする。

オリーブ畑での、ここのところのもっぱらの話題は
誰に収穫をお願いするか…ということ。
ついこの間も、こんなことを書いていたっけ。


お隣のおばちゃんと話していると、
自然とそんな話題になる。
昨年までは、搾油所の人のおすすめの収穫隊にお願いしていたのだけれど
いかんせん、値段が高い。
搾油所の人が言う値段より、
なぜか、倍くらいの金額を請求されてしまうのは、
私が女だからか、日本人だからか。
日本人が金持ちと、いまだに信じている人も多い。
こんな事を書くと今時?と思うような感覚かと思われるかもしれないけれど、
収穫隊のほとんどが、まだまだ男尊女卑の習慣が残る国の人たち。
そして、「日本製は、凄いよ。」と普通に賞賛してくれる。

「ちょっと、アレッサンドロに相談してみるわ。」
隣のおばちゃんは言った。

アレッサンドロは、私たちの農地よりもう少し上の方に住んでいて、
若くして年金生活を送っている人で
何かと面倒を見てくれることが多い。
舗装されてない道を、時々整えてくれるのも
彼の厚意でやってくれている。
いつもは他に頼んでいた雑草を刈る仕事も
今年は彼がやってくれた。

とはいえ、
さすがに収穫は一人で出来るものでもないし、
誰かに頼むことが前提。
ちゃんと契約しなければいけないし、
コントロールで見つかると、大変なことになる。
私のところのように小さな農地では、あまり対象にはならないかもしれないが
10ヘクタール以上の農地を持ち合わせるおばちゃんやアレッサンドロは、
その辺、割と法律に忠実である。

「昨年やってもらったアルバニア人グループがね、仕事が早くて僕はお気に入り。なんなら、一度、見にきてもらおうか?」

アレッサンドロは、そう言ってくれた。

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