hobo x Araitent のリュックをアウトドア仕様に #1

独自性の高いデザインのバッグやアクセサリーを送り出すブランド・hobo(ホーボー)が、日本の伝統のテントメーカーAraitent(アライテント)と組んで送り出してきた、一連のリュックのシリーズがあります。東レが開発したナイロンの一種・セルスパン(耐久性・耐摩耗性に優れるとされている)を使用し、アライテントの職人が1針ずつ手縫いで仕上げるという、これぞ日本製というリュックです。2006年に始まったこの共同体制は、セルスパンの製造終了などを受け、残念ながら2017~2018年頃の生産品が最後のものになってしまったようです。

SIRDARという31リットルのモデルの新作を紹介するショップ・CIENTOの2017年のページに「繊維メーカー"東レ"がこのセルスパンのファブリックの生産を中止してしまった事によりARAITENTでの企画はこれで最後となります。」という記載があります。

このあたりの事情に私はまったく詳しくないのですが、現在のhoboのサイトで製品ラインナップを見てもアライテントと組んだものが載っていないので、コラボレーションがいまは行われていないというのは確かなところなのだと思います。

私はこのhobo x  Araitent のリュックのシリーズがとても好きです。シンプルなデザイン、丁寧な作り、日本人の体形に合ったベルトの長さ、容量の割に軽いところ、などなど。定価では25000円や3万円となかなか手が出ないのですが、数は多くないものの、中古品のオークションサイトに使用感が少なそうなものが手ごろな値段で出品されていることがあります。そのあたりにも注目しつつ、気になるモデルをいくつか入手してきました。

hoboのデザインは主に街での使用を想定したもので、私が持っているモデルにもPCを入れるスリーブなどがあります。一方で、アライテントは厳しい山岳環境で使うテントや道具を長年作ってきた会社で、hoboとのシリーズにもそのノウハウやスキルが十分に反映されているはずです。ということで、自分が持っているhobo x  Araitentのリュックを、街だけでなくハイキングや山登りでも使えないかと考えるようになりました。ちょっとしたお出かけなら全く問題はないのですが、私が時々行く「標高差1000~1200m、距離15~20km、所要5~7時間」程度の山歩きで使おうとすると、幾らか工夫した方がよさそうだというところも見えてきました。

そんな、テントメーカーがノウハウを駆使して作った街用のリュックを、もういちどアウトドア仕様にアレンジするという試みを、少しずつ書いてみようと思います。