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商品パッケージから考える自分の見せ方

上記の写真は、最近京王ストアで買った、京王ストアブランドの赤ワインのラベルです。正直、ぱっとしないよなあ、と申し訳ないけれど、思います。

でも、美味しかったんですよ! お値段はワンコインくらいでしたが、お値段以上!(っていうとニトリになってしまいますが…)の美味しさかな、と私には思えました。そこで考えました、「こんなに美味しいのにこのラベルじゃ、そもそも買ってみようと思う人が少ないのではないか? それはとっても残念なことだ」と。

そういうあなたはどうして買ったの? という疑問が湧きますよね? 
当然です。理由はいくつか挙げられます:
1 会社帰りで疲れていて他の(すぐそばに西友とクィーンズ伊勢丹もあるけど)スーパーに行かずに、駅直結の京王ストアで買い物がしたかった。
2 どうしてもワインを買いたかった。
3 でも節約したかった。
4 店頭でこのボトルを見た時に、惹かれはしなかったけれど、同じ京王ストアオリジナルブランドのチーズが美味しかった、という実績があったので、試してみる気になった。
ということです。

上記のうちでも、チーズが美味しかったという経験は重要でしたね(笑)。チーズのパッケージも負けず劣らず、ぱっとしないんですよ、これが。でも乳製品では信頼できるメーカーのものなので、食べるのはパッケージじゃなくて中身だから、と思って買ってみたら、美味しかったのです。その延長線上でワインも買ってみて、私的には正解でした。

ただ、冒頭にも書いたように、パッケージが訴えるものでなければ、今や世界中のワインが値段もピンキリで棚に溢れる日本のマーケットにおいて、初めてのお客様に手にとってもらう、それから籠に入れてもらってレジまでたどり着く、ことはかなりの至難の業ですよねえ。

昔、カラーコーディネータースクールに通った時に勉強したカラーマーケティングがまさにこれでした。実際に、お店で売っているペットボトルのジュースなどを自分で買って来て、この商品を売りたい対象は誰なのか、何を狙ってこういうパッケージにしたのだろうか、改善するとしたらどこを直す余地がありそうか、など検討して、修正デザイン案を描いたりして、とっても楽しかったし興味深い授業でした。

こういう経験も手伝って、商品だけじゃなくて、人も、何を着るか、どう見せるか、どんな場面にどう見せたいか、などなど、とっても大事だと確信しています。

同じく京王ストアで、上記のワインの少し前に、パッケージに一目ぼれして即、籠に入ったカクテルがこちら。

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なぜか京王ストアで売っている成城石井のオリジナルカクテルです。この上品な色合いとデザイン、パステルの暖色系にまとまったところなど、まさに女性客を狙い撃ちしてるのがわかりますよねえ(やすやすと撃たれてしまいましたが、私は…(笑))。買った理由はそのパッケージデザインにプラスして、ショウガ入りが気になったからです。

人も、初対面や普段あまり接触がない人の場合、「お話してみたいな」「お近づきになりたいな」「どんな人なのかしら?」と思ってもらうには、やっぱり第一印象や見た目、外見からのアプローチですよねえ。その他、人づての噂なんてのも効果的ではありますが。

ぱっとしないパッケージでも飲んでみたら美味しかったワイン、というのも、それはそれでありがたみも価値もありますが、パッと見た瞬間に籠に直行、は、いいですよねえ?

そういう意味で、商品パッケージは、メーカーやデザイナーの方々が知恵を絞って熟考して世に出されているわけなので、デザインや色遣いなど、ファッションにもそこからヒントを得られることは多いと感じます。

普段、圧倒的にモノトーンファッションの私ですが、それが本当に自分の個性を引き立てているのか、とか、暗い印象にならないための工夫とか、いろいろさらにブラッシュアップしていきたいと思います。

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