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素直に感動…映画「ヨセフ物語」

縫物する傍ら、時間を有効に使おうとYouTubeを開いたら、Movie Joseph があがってきました。

私の聖書のヒーロー(の一人)「ヨセフだ!」。以前にもヨセフの物語は観たような気がするけど、これは3時間もの。けっこう長いけど、せっかくのお休みでこんなに時間が取れることもめったにないから、観てみることに。

全体としてこれを観てよかったのは、聖書に描かれているいくつかの出来事の時系列的整理ができたこと。

ヨセフの物語というと、ティーンエージャーのヨセフが兄たちに憎まれるような夢を見たところからエジプトに奴隷として売り飛ばされ、そこでもイスラエルの神に忠実に、奴隷としても(人間の)主人に忠実に仕え、ついにはファラオの右腕の総理大臣にまで上り詰め…、というヨセフ中心の話を思い浮かべます。

でもそこに並行して、つまりヨセフが生まれてから、このヤコブの家族に起こった数々の出来事:姉妹のディナが強姦されたことから引き起こされた悲惨な事件、またヨセフが売り飛ばされた後に、兄の一人のユダが一族から離れ、その間にユダと嫁のタマルの間に起きた出来事などが描かれているので、「なるほど~」と納得して観ることができました。

聖書を読んでいて難しい事のひとつは、ページの順番が必ずしも時系列ではないこと、なので頭の中で散乱しているエピソードを整理し理解する助けになりました。

異国の地で奴隷になってもその地の偶像、その国の神だったりその国の王を拝むことを拒み、そこで神の栄光を現わした信仰を貫徹した人、といえばダニエルが思い浮かびますが、ヨセフもそうだった、ということがしっかり描かれています。

というのは簡単ですが、ダニエルにしてもヨセフにしても、17歳かそこらの年齢で異国に連れ去られ、そこで自分の神しか拝まない!と信仰を貫き通すのはよほどの覚悟だったわけですよね? 実際にそのせいで、ダニエルと仲間たちは燃える竈に投げ込まれたり、ライオンのいる穴に落とされたりするわけですから(いずれも主が働かれて助けられました)。そういう姿は文字で追うより、映像で見ると、断然、理解が深まり迫るものがあります。

私なんぞは、日常のちょっとしたことですぐに音を上げるのだから、これからはしんどい時はヨセフを思い出さないと…と思わされました。

見どころはやはり、エジプトや近隣の一帯が大危機に見舞われて、自分を売った兄弟たちが一団となってエジプトに食料を分けてもらうためにはるばるやって来る、20年超ぶりの再会からのシーン。

ヨセフが最初の対面で、自分だと気づかない兄弟たちに向かって「お前たちはスパイだ!」と叫ぶシーンがあります。これは、ヨセフが最初から冷静に兄弟たちの改心度合いを試すための意図的な台詞なんだと思っていましたが、この映画では「赦す気持ちより怒りが上回ってしまったから」とヨセフ自身が妻に語るシーンがあります。そういう解釈が人間らしくていいなあと思いました。ヨセフはイエス・キリストの型、と言われていますし、奴隷時代の言動も聖書に記録されている限りはいたって優等生ですが、でも、ヨセフはイエス様と違って神ではなくて正真正銘100%生身の人間なので、「そういう感情があって抑え切れられなくて当然でしょ~」と思えます。

最後の、ヨセフが自分の正体を明かして兄弟たちを赦している、と語るシーンは、兄さんたちの心が溶かされて、自分たちが憎み売り飛ばした弟ヨセフが目の前で自分たちを救う、20年以上前のヨセフの夢の実現をそこに見て、悔い改めや神の御業の偉大さへの畏敬の念やら感謝やら、一気に溢れます。そこで初めてイスラエル12部族の祖である12人の兄弟がひとつになる。観ていて泣けてしまいます。
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と、上記綴ったのが2か月前でした。今、自分の感想を読んで、改めて映画を思い出してみて、ふと思ったことは、ヨセフのようなヒーローじゃなくても、平凡に今を生きる私の日々の生活の中にもイエス様が働いてくださって、なんだかんだ言っても存分に守られ支えていただいているのだなあ、ということです(具体的なことはまた別途…)。

その恵みが受けられるのも、2000年前にイエス様がこの地上にヨセフとマリアの子どもとして生まれてくださったからで、そのクリスマスのシーズンに今年も入りました。

ひとりでも多くの人が、この時に、イエス様に出会い、その愛を知り、救いを受け取ることができますように、お祈りします。

今年のクリスマスイブは日曜日です! クリスマスは、ぜひ、教会へ!




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