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終了! 短期派遣のお仕事

2月初旬から始めた短期派遣の仕事が、昨日で契約満了、無事に終わりました。働いたのは正味35日。文字通り短期でした。でも中身が濃かった。

まずショックだったのは、Wordの使ったことない機能を使う必要があり、それは”スタイル”という、体裁を整える機能で、それが使えず四苦八苦したこと。たいていのことはネット検索で調べればわかる、と自分を励まして、もちろん調べましたが、それらを見てもできなかったりして。それで何時間かの作業分の仕事がパーになり、本当にがっかりでした。派遣の仕事って、大前提は、その仕事のプロとして職場に派遣されるはずですから、ねえ。

一方で、就業前に派遣会社のe-learningで予習しておいた機能を使うこともできて(目次とか)、それはそれでよかったです。

民間研究所なので、研究員の方の調査の下調べ的な仕事もありましたが、専門知識のない分野の企業のホームページやニュースサイトを見て「これについて情報収集お願いします」みたいなのは、けっこうしんどかったです。しかも、まったく縁のないドイツ語のページなんかもあって、お手上げ! 英語も含めてひたすら自動翻訳サイトにコピペして日本語で概要をざっと確認して、それが役立つのか、必要な情報なのかどうかを(無理やり)見極める…、という作業。

唯一、自信を持ってできたといえば、日本語の文章の校正。てにをはを直すとか、漢字の変換ミス、句読点漏れなど。けっこう、重箱の隅をつつくのが得意な?陰湿なタイプなのかと自分で思ってみたりして…。私の嫌悪する”ら抜き言葉”がなかったのは、さすがだなあ、と思いました(一説によると、ら抜きはすでに標準語化しているそうなので)。

派遣の方が多い職場なので、派遣だから冷遇されるとか、いじめられるとかそういうことはなく、そんな暇なくひたすら作業に集中するような環境でした。在宅勤務の希望も、ある程度は聞いていただいて、そういう環境面はよかったです。

ただ、私にとっては、終わりがわかっていたからどうにか務まった、という感じでした。なぜなら、達成感がないから。どんな作業をしても「ありがとうございました」とか「〇〇は役に立ちます」とフィードバックがある時もあるのですが(ない時もある)、でも、出来栄えとして良かったのか悪かったのか、本当のところはわからない。さらに、ごく一部を切り出して渡されてそこだけ担当するような作業なので、その先がどうなっていくのか全体像がわからない。それを共有されないということもあるし、契約が短期過ぎてみる機会がないのかもしれない。

文章を既定のフォーマットにきちんと流し込む、データをあっちからこっちに間違いなく移す(例えば、ワード⇒エクセル⇒パワポみたいな)、AI翻訳を駆使した翻訳、情報収集…、どれも、達成感がないのは、出来栄えさえ担保されていれば、誰がやっても同じ仕事だからかな、と感じました。必要とされるスキルは若干高めながら、歯車的事務仕事。

おそらく、指示された業務を淡々ときちんとこなしていくことに喜びを感じられるタイプの人には合っているのだと思います。ある種の職人的なお仕事ともいえる気がしました。ある程度経験積んで慣れてくると、そこの組織独自のニーズにあった高いレベルの仕事がスピーディーにできるようになるのだと思います。

が、娘曰く「ママに向いてなかったんじゃないの~」。然り…。正直、この一言に救われました(笑)。そうだ、向いてない仕事なんだ、と納得。

とはいえ、もとはと言えば自分で希望して応募したわけですし(その時点で何をするのか全くわかっていなかったと言うしかないですが)、採用していただいた以上、しかも年度末の繁忙期でしたので、とにかく、最終日を目指して、日々、少しでも役に立てる仕事をしたいと願ってはいましたが、上記の通り、その思いがどのくらい現実に実現できていたのかは不明なまま、終わりました…。昨日の夕方、セキュリティカードで一旦ゲートを出なければならないので、担当の社員の方が一緒にゲートまで見送りに来てくださって、そこでカードをお返しして終了。なんとも言えない不完全燃焼感いっぱいに、職場を後にした次第です。

毎日、気持ちがしんどいから、派遣会社にもらったカレンダーに、一日の仕事が終わると〇をつけて、電卓叩いて(笑)、それを励みに過ごしてました。

やっぱり、人は、自分に合った仕事をして、周りに貢献できるのが幸せと思います。

この仕事で良かったことといえば、とてもニッチな専門的な情報に集中してあたったので、「こういう世界、こういう仕事があるんだなあ」と今更ですが勉強になったこと。AI翻訳を駆使するスキルが上達したこと。この先、お友達になれるような方々にも会えたこと。そして、もちろん、稼げたこと。だから決して無駄ではなかったです、よかった…。


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