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40:ヘスの法則


ヘスの法則を覚えていますか。
ある物質が,一連の化学反応を経て生成物に変換されるときの各反応の反応熱の総和は,その物質が直接生成物に変換される反応熱に等しい。」というもの。
ヘスってロシア人の化学者が見つけたもの(1840)で、高校化学で習う熱化学の法則のひとつだ。
メンタルの低迷期にはこの法則を習った時に予備校の先生が黒板に書いていたエネルギー図がよく頭に浮かんでいた。

(エネルギー図はこんなん↓)

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気分が落ちている時はその分自分のエネルギー値が小さくなる。図でいうとこのBの状態。
そんな時に自分よりエネルギー値が高いAやCのような人間に出会うとそれだけで萎縮してしまう。

例えば、子育てバリキャリの上司。その上司のことは好きだけど、当たり前のように仕事を振ってこられるだけで勝手に劣等感罪悪感を刺激されて『うっ』となっていた。
あとは若くて可愛い女の子たち。前住んでいた街は駅前にガールズバーがあって、女性らしい格好をした女の子達が客引きのために毎日のようにそこら中に立っていた。仕事終わりに疲れて帰ってきてその間をぬって帰宅するのは前々から地味にストレスだった。避けたいのに店内に誰が残っているのか疑問なくらいこの客引きの女の子が多く、どのルート選んでも遭遇してしまう。

比べても仕方ないと分かっているはずなのにわざわざ自分と比べては勝手に凹むという不毛な行為だった。
前々からしんどいなーなんて思っていたけど今までの私はAまではいかずともC位のエネルギーはあったりもしたのでやり過ごせていた。

今回の抑うつでBまでエネルギー値が下がったとき、『しんどさを感じている』ということがはっきりした。ほんの2か月前のことだ。


比べても仕方ないし とか
別の長所があるし  とか


認知を変えられれば1番良いのかなと思う。


今回わたしは引っ越して前の街を離れ、業務内容を少し変えてもらって(まだ暫定処置だけど)ちょっと上司と距離ができた。

そして思う。楽だなと。
ある意味病気に気づかせてもらったのかもしれない(病気になるまで気付けなかったとも言える、、)。


こういう時の『逃げてもいい』みたいな言葉、安直で好きじゃないと思っていた。
が、物理的距離をとるという方法はやっぱり最強だ。

エネルギー値が小さくなったら、まずは元のところまで戻そう。

そっから次の一手を考えればいいかな🙆‍♀️


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