Yu Koreyasu

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最近の記事

『牯嶺街少年殺人事件』

2017年5月 1998年に3時間バージョンが公開された時以来、実に19年ぶりでのスクリーン。その時は有楽町の館だったような気がするが記憶は確かではない。既にVHSで4時間版を観ていたような覚えがある。 一昨年2015年の暮れにクライテリオンからデジタルリマスター版が出るという一報に心を躍らせ、翌年三月に実物を手に入れて英語字幕ながら映像の鮮明さに興奮し、そうしながらも香港やマカオでの没後10年の追悼上映やらシンポジウムやらの情報を目にする度に日本では当分無理だろうなぁと

    • お隣。3

      韓国映画界の更なる動き。 先日、韓国映画振興委員会KOFICから、業界支援策としての具体案を14.8億円の支出と共に発表されたが、「それだけじゃまだまだヤバい!」と新たな動きが。 以下、KOFICのFacebookより。 (機械翻訳) 「コロナ19対策 分野別意見交換懇談会開催案内] コロナ19で困難に置かれた映画人の苦境をヒアリングして、今後のコロナ19対応予算反映のための意見交換を通じて先制的なコロナ19対策作りの根拠で活用しようと分野別意見交換懇談会を開催します

      • 早速、来たよ撮影再開ガイドライン

        ミニ・シアターエイドの発起人でもある濱口さんのFacebookから。 以下、濱口さんの文章です。 [COVID - 19] THE NEW RULEBOOK GUIDELINES FOR FILM PRODUCTION IN SWEDEN & DENMARK([COVID-19] 新しいルールブック:スウェーデンとデンマークにおける映画製作のためのガイドライン) をDeepLを使って機械翻訳したものをリバイズしてみました。緊急事態宣言が出たばかりの日本ではまだずいぶん遠

        • お隣。2

          4/22に「お隣」と題して同じコロナ禍にさらされている韓国映画界の状況を@junktokyoさんの連ツイをお借りして書き記してみたが、SAVEtheCINEMAのアカウントから更に進んだ状況が漏れ聞こえて来たので、韓国映画振興委員会(KOFIC)のサイトを覗いてみた。英語ページは基本PRのみなので、ハングルをWeblio翻訳でなんとなく意味を取ってみる。 まずはKOFICのFacebookに載っていたこの記事。 (以下、最近話題のDeepl翻訳ほどではない機械翻訳なので読

        『牯嶺街少年殺人事件』

          大手さん、声あげてくださいよ

          先日、SAVEtheCINEMAが各省庁に署名提出をする少し前だったかと思うが、白石和彌監督より久しぶりに連絡が。発起人に名を連ねていたことは知っていたし、現在新作のクランクインを延期して中止せずに頑張っていることも(筆者は今回は参加していない)。 特別なことを何か喋った訳ではなく、「いやぁ、マズいよねぇ」という話に終始したのだが。 ここ数週間、SAVEtheCINEMAとミニ・シアターエイド、同じ問題を一足先に動いていたSave Our Space、演劇界では平田オリザ

          大手さん、声あげてくださいよ

          映画、肉、魚、牛乳

          昨日4/21、こんなニュースが流れた。 農水省のアピールの仕方には笑ってしまうが、酪農業界にとっては笑い事ではないだろう。 で、思い出しのは「お肉券」のことではなく、農水省の補正予算に和牛業界支援の為に500億計上というニュース。 和牛業界も実際に相当キツいらしい。 「お肉券」の時は、あまりに馬鹿げた政策のため和牛業界までもがとばっちりを受けたらしいが、実情がキツいのはどこも同じ。 とはいえ、結果的に500億。 農水省のHPにもしっかり。 見てみたら他にも、「新

          映画、肉、魚、牛乳

          ハリウッドだって大変

          再びヒロ・マスダ氏のtwitterアカウントから多くの情報を得て。2月の末から時系列で追ってみる。 ※ ほら諸外国は凄いでしょ!ということではない。途中の記事を読めばどこもしんどいの一緒。むしろ日本よりも制作や興行が再開できるのを先に設定している。その上で、”元どおり”にはならないであろうことも。 2/27の時点ではまだこんな感じ。LA、NY、ニューオリンズなど各都市のフィルムコミッションは「まだまだ撮影受け入れまっせ」状態。 同じく2月末。大手スタジオが目玉作品のプレ

          ハリウッドだって大変

          お隣。

          映画業界全体として具体的にどのような支援が必要なのかを考えながら、各国の映画業界がこの一ヶ月どのような状態だったかを。 先日、全国の映画館が休業になったことが取り上げられたが、その直前の最後の週末は「興収一位の【パラサイト】が土日で173,100円という恐ろしい数字だったそう。 翻ってお隣韓国は、コロナ対策でも世界有数の優秀国、映画館も閉館してません。 が、やはり実情は厳しく、先週土日は2004年からの統計で最悪の動員数を記録したそう。それでも8万人弱映画館に行ける状態

          ドネーションでどないしよん。

          ミニシアター支援の動きがすごい。 SavetheCinemaで先日各省庁に署名提出をした中心人物のうちの一人諏訪敦彦監督とは去年【風の電話】で、同じく白石和彌監督とは【日本で一番悪い奴ら】【麻雀放浪記2020】【フルーツ宅配便】で一緒に仕事をした。 署名ページに次々に連なる呼びかけ人&賛同者の中には行定勲監督や瀬々敬久監督をはじめ過去に作品に参加した監督たち、柄本明さんを始め多くの俳優さんたち、スタッフ、フランスの監督や俳優たち、また映画業界以外の様々な人たちの名前が見受

          ドネーションでどないしよん。

          4月21日。

          とりあえずの緊急事態宣言の期限設定日である5/6まで半月弱。あと一週間もすればGWだ。 4月1日に参加していた映画作品が撮影中断の決定を出し、地方から帰京してからもうすぐ3週間が経つ。 映画人たちが発起人となったミニシアター支援に短期間で多額のドネーションが集まるなど明るい話題もある中で、業界全体の見通しはまったく立たない。5/6までとされている緊急事態宣言も今日現在「どのような指針で解除されていくのか」が発表されていない中、延長の可能性が高いという見方が強くなってきた。

          4月21日。

          映画【風の電話】 撮影日誌

          1月×日  映画【風の電話】に参加することになってから諏訪さんと初めて会う。【ユキとニナ】の日本パートに短期間参加してから11年!、3年ほど前にアテネフランセでフランソワーズ・ルブランさんが来日した【ママと娼婦】の上映に際してトークの相手を諏訪さんが務めていた時に挨拶して以来(その時は【ライオンは今夜死ぬ】の仕上げ中で、【ママと娼婦】にも出ているイザベル・ヴァンガルテンさんが【ライオン】に出演していたことも教えてくれた)。  プロデューサーから最初に脚本データ(狗飼恭子さ

          映画【風の電話】 撮影日誌