お隣。2

4/22に「お隣」と題して同じコロナ禍にさらされている韓国映画界の状況を@junktokyoさんの連ツイをお借りして書き記してみたが、SAVEtheCINEMAのアカウントから更に進んだ状況が漏れ聞こえて来たので、韓国映画振興委員会(KOFIC)のサイトを覗いてみた。英語ページは基本PRのみなので、ハングルをWeblio翻訳でなんとなく意味を取ってみる。

まずはKOFICのFacebookに載っていたこの記事。

(以下、最近話題のDeepl翻訳ほどではない機械翻訳なので読みにくいところは悪しからず)

・映画産業170億追加支援…映画館基金納付90%減免文化体育観光部、     コロナ19被害映画産業緊急支援策施行

” 政府がコロナ19で直撃を受けた映画産業を追加で支援するための詳細方案を用意した。
文化体育館委員は4月21日、映画館に対する映画発展基金賦課金を90%減免して、コロナ19で製作・公開が延期された作品と映画人を支援するのに170億ウォン(14.8億)を投入するのを骨子にした'映画産業被害緊急支援対策'を施行すると明らかにした。

これは政府がこの前の1日第3次危機管理対策会議で発表した映画産業支援対策を具体化したのである。

映画産業はコロナ19で劇場街が凍りついて観客数が90%ほど急減と映画製作と公開が全面中断されるなど全般的な被害が深刻になっている。
これに政府はまず映画館に賦課した映画発展基金賦課金を今年に限り90%減免することにした。

現行'映画及びビデオ物の振興に関する法律'(営婢法)と施行令によれば、映画館は入場券価格の3%を映画発展基金賦課金で映画振興委員会に納めなければならないが、施行令を改正して今年2~12月の間発生した賦課金に対しては納付額を入場券価格の0.3%に下げることにした。

0.3%の賦課金に対しても滞納加算金を免除して賦課金納付を今年の末まで猶予してくれることにした。

このような方案は映画発展寄金賦課金全額を免除してくれという映画業界要求を受容したのである。

文化体育観光部と栄進上(KOFIC委員長)は、コロナ19で製作や公開が延期された韓国映画に対しても製作費用と開封費用一部を支援することにした。 作品あたり最大1億ウォン(870万円)ずつ計42億ウォン(3億6千万円)を支援する。

映画製作中断などで短期失業状態に置かれた現場映画人のための別途支援方案も用意した。 計700人余りで対象で職業訓練をして訓練費を支給するのに8億ウォンを投入することにした。

コロナ19事態から脱した以後には沈滞した映画市場を活性化するために映画観覧客に130万枚の映画観覧割引券を提供することにした。

90億ウォンを投入して6千ウォン割引券130万枚を提供する。

また全国200余り映画館で多様な映画を観覧する特別展を開催するのに30億ウォンを支援することにした。

このような支援事業に必要となる170億ウォンは映画発展基金用途を変更して用意して、詳細的な支援基準は5月初まで栄進上を通じて公告する計画である。

文化体育観光部政策担当者は"今回対策が映画館と輸入・配給会社、制作会社など映画業界と従事者皆に役に立つように願う"と言った。”

※文化体育観光部とはKOFICが所属する文化庁のような役所


機械翻訳なので細かいズレはあろうがおおよそのところは合っているだろう。

「スタッフには職能訓練よりも現金保障を!」という声はまだ実現には至っていないようである。

また、KOFIC自体の公式HPにはコロナ欄がすでに一番目立つ場所にあり、本日4/26時点の最新の更新情報は以下のようなこと。(4/14付の更新情報)

□ 映画振興委員会(委員長オソックグン、以下栄進上)は4月15日からコロナ19で困難を経験している映画製作現場に防疫消毒及び感染予防支援事業を始める。

□ 今回支援事業は既存の映画上映館防疫消毒支援事業の拡大措置で、コロナ19によって多数の人員が密集された映画製作現場に対する地域社会及びロケ地提供者の感染不安感が拡散することによってその間撮影進行などに失敗が発生した点などを考慮して、安全な製作環境造成を通じて市民はもちろん製作現場スタッフの不安感を緩和して撮影が円滑に仕上がることができるようにするためである。

□ 支援対象は現在撮影中にある韓国長編映画で、作品あたり最大1千万ウォン限度内で▲専門防疫業者による防疫消毒費用▲自体防疫のための防疫物品費用▲撮影現場安全管理要員配置費用▲劣化上カメラ運営費用など4個項目中必要なだけ自由に活用可能である。

□ 申請と関連する詳しい事項は映画振興委員会ホームページ(www.kofic.or.kr)告知事項で事業公告案内文を通じて確認して、くっつけることの申込書様式を作成してEメール(bye-corona@kofic.or.kr)で受け付ければ良い。

なんと防疫対策の予算支援まで。。なんとも動きが早いではないか。。


更に一つ前の4/9の更新事項には下記のようにある。

□ 映画振興委員会はコロナ19で被害を被った国内映画祭及び独立・芸術映画専用映画館のために補助金執行用途を拡大変更する。

□ 適用対象は2020年映画振興委員会国内映画祭育成支援及び専用映画館運営支援事業として補助金執行用途変更事項は次のとおりである。 ▲ 国内映画祭育成支援事業選定者は映画祭準備及び進行期間中発生する人件費を全体補助金の30%限度内に使用可能▲独立映画専用映画館運営支援事業選定者及び芸術映画専用映画館事業選定者中非マルチプレックス上映館は'20年独立・芸術映画上映作に限って賦金執行可能▲芸術映画専用映画館事業選定者(マルチプレックス込み)は買いだめ‧売票など運営人力に人件費執行可能□本措置は2020年一時的に適用される措置であり、国内映画祭及び専用映画館運営支援事業結果は今年4月まで発表予定である。

□ 東事業の詳細内容は映画振興委員会独立芸術映画チームに問い合わせることができる。 (国内映画祭育成支援051-720-4775 / 専用映画館運営支援 :

これは先の「お隣」投稿の際に貼ったリンクにもあったように、

https://www.screendaily.com/news/korean-film-industry-not-impressed-with-coronavirus-support-measures/5148736.article


”アート系映画館への支援が足りない”という意見があったことを受けての動きと思われる。

もう少し遡ると、約一ヶ月前の3/25にこういう発表をしている。

□ 映画振興委員会(委員長オソックグン、以下栄進上)はコロナ19拡散による映画業界の被害を最小化して必要な支援業務を担当する担当対応窓口を運営する。 栄進上は3月24日、事務局公正環境造成センターに‘映画振興委員会コロナ19担当対応TF(以下コロナ対応TF)'を設置して活動を始めた。

□ コロナ対応TFは職員4人(団長1人、チームメンバー3人)を配置して映画界のコロナ19関連被害状況を把握して、支援方案を案内する疎通窓口役割を遂行する。 映画業界被害現況受付及び収集、映画界支援方案検討及び樹立、関連支援制度案内など被害関連相談とこれによる支援業務を担当して、その間実務チームで現場と直接対応して遂行してきた上映館防疫支援、分野別被害状況調査などの業務も統べる。
※栄進上コロナ対応TF直通電話 : 051-720-4866 □栄進上は今までコロナ19被害支援方案で、映画発展寄金賦課金納付期限延長、延滞加算金免除、映画館消毒剤及び防疫支援などを緊急施行してきたが、栄進上の事務行政体系が韓国映画製作、配給、上映支援事業実行主として編制されていて、コロナ19拡散という初の危機状況に機敏に対応することができなかった限界があったことが事実である。 このような試行錯誤を迅速に乗り越えるために担当組織を構成して、対応窓口を一元化して効率的な支援が可能になるように体系を取り揃えたのである。

□ 栄進上はコロナ対応TF運営をきっかけでコロナ19による映画界全般の被害を最小化して、映画人の働き口保全、国民の安全な文化香油のための実質的な支援方案を迅速に模索と積極行うはずである。

映画製作者・配給・映画館・スタッフたちは更に手厚い支援を要求しているらしいが、正直言って、この段階でも、ワオ、である。

2月までは韓国映画界も『パラサイト』のオスカー獲得やそれ以上の大ヒットになった『エクストリーム・ジョブ』などで脇に湧いていた筈。

日本はというと、大手4社の映画製作社連盟のHPは相変わらず「2019の興行収入データ」が最後の更新である。。




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