見出し画像

はじめに②~世界を目指してみよう~


そんなこんなで、山谷ありつつも、何とか無事に大学院を修了することができました。

アメリカ→日本へ出向!

せっかくアメリカで学位を取ったのだし、数年くらいはアメリカに残って、職歴でもつけておいた方がいいかもということで、卒業後はそのまま現地の日系企業に就職。生活も軌道に乗り、留学時代に知り合った当時の彼氏と結婚。職場では、幸いにもやりがいのある管理職へと少しずつ昇進して、仕事もプライベートも順風満帆に進んでいきました。

そんなある日、私のアメリカ人の上司が突然、「サプライチェーンを強化するために、日本の親会社と連携を強めていく必要がある。日本に出向し、日米をつなぐ業務を担当してみないか?興味があるなら、Yukoを推薦しておくよ」と言ってきたのです。

え、今このタイミングで、日本に出向?
せっかくアメリカ生活も軌道に乗ってきたのに…。 

夫との再三の家族会議の結果、これも何かのご縁だろうということで出向任務を引き受けることに。

とはいえ、私は日本人でありながらも、実は日本で正社員として働くのは初めて。不安と期待に胸を膨らませながら、2012年の1月、久々に日本の地に降り立ったのでした。

私、失敗するのが怖いので

日本の職場で私を待ち受けていたのは、サプライズの毎日でした。

特にびっくりしたのが、日本とアメリカで働く女性社員達の違いです。
アメリカとこうも違うものかというのが率直な感想でした。

当時私が勤務した職場では、女性社員と言えば、一般的な事務作業を担当する方々がほとんどでした。そんな女性社員達は、えてしてシャイで謙虚。「私が私が」といった、グイグイ感が見受けられません。

今度新しい機会が出てきたら挑戦してみようよ、会議でもっと発言しようよと促しても、いえ、遠慮しておきますという感じ。

アメリカでは、我先にと手を挙げて発言する女性がいて当たり前。そんな女性達を見慣れている私にとって、日本の女性社員達の控え目な姿勢は非常に大きなカルチャーショックでした。

海外出向のオファーを断った女性社員にも出会いました。
え、なんで?せっかくのチャンスなのに。

本人に聞いてみると「私、失敗するのが怖いので」とのこと。私は耳を疑いました。挑戦してみる前に、結果を決めてしまうの?なんてもったいない!

私が図々しいだけなのか、それともこの控え目な姿勢が、日本人女性の美徳なのか…。

自信をもって、あなたらしく輝こう

日本での3年半の出向任務を終え、2015年にアメリカに帰任した後も、私の心のモヤモヤは晴れませんでした。たまたま私が知り合った女性達が控え目だっただけなんだとか、私が過剰に反応しすぎているだけなんだ、などと思いこませようとしましたが、すっきりと納得して前に進むことはできませんでした。

日本の女性達に、もっと自信を持ってほしい。

あなたが自分らしく輝く女性として活躍できるということを知ってほしい。

グローバルな女性として世界へ飛び立ち、世界から学んでほしい。

そしていつか、あなた達が世界で学んだことを日本の社会に発信、還元し、共によりよい社会を築いていきたい。

そんな思いを胸に、私は今、アメリカ・テキサス州ダラスの地で、この記事を書いています。

さて、時は進んで2024年。
私の日本出向から12年も経っているし、さすがに今の若い日本人女性達の間ではもうちょっとグイグイ感が出てきているかなー、と期待をしているのですが、残念ながら今でも同じ声を聞きます。

「留学してみたいけど、英語が苦手なので不安なんです」
「海外駐在する話があるのですが、私にそんな大役が務まるのか心配です」
「世界で活躍するキャリア女性に憧れるけど、実際何をしたらいいの?」

 こんな声を聞くたびに、私はとても残念に思うのです。

日本の女性の皆さん、もっと自信を持って!
あなたは、あなたが思うよりも、もっとずっとすばらしくて優秀です。


さあ、勇気を出して海の向こうの世界へと一歩踏み出し、グローバル女子の新しい扉を開いてみましょう。

世界はあなたを待っています。


グロ女のドアを開こう!はじめの一歩は下記ページから↓↓


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?