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英語の授業を越えた「言葉の授業」

数日前、6年生でネパール人のクリシュナくんと5年生の英語授業で「リアルに英語を使う体験」について書きました


今日は別の学校の1つのクラスでのエピソード

そのクラスには、今年度夏頃転入してきたラワンくん(仮名)がいます

ラワンくんは日本語教室に週2回通って、だんだん聴解力がついてきています

私は英語教師なので、普段は英語で話しますが、時々どのくらい日本語が分かるようになっているのか/話せるようになっているか知るために、あえて日本語でもコミュニケーションをとるようにしていました

前回のブログのように、このクラスでは、クラスメイトのラワンくんに日本の四季の行事を紹介する目的でプレゼンすることになりました

ラワンくんもミャンマーの行事を英語で準備していたのですが・・・

私はひらめきました

ラワンくんには日本語でやってもらおう

大成功でした🌈✨

まず、ラワンくんの日本語力!
半年でこれだけ話せるようになるとは!!

片言ではなく、まとまりある内容を、かなり論理立てて、文法的に話せたので驚きました

ラワンくん
「ここはミャンマーです(地図を指差す)」

「これが古いミャンマーの旗です。これが新しいミャンマーの旗です。(国旗を指差す)」

「ミャンマーには、3季節があります。暑い季節、雨季節、寒い季節です。」


「ミャンマーは日本と同じくらい寒い?」

ラワンくん
(笑いながら首をふる)


「日本ほどは寒くないんだね〜。じゃあ涼しい季節って感じだね。」

「では、ラワンくん、まず、暑い季節について教えてください。」

ラワンくん
「暑い季節には、water festivalがあります。」


「そのお祭りでは、何を楽しみますか?」

ラワンくん
「水を・・(ジェスチャー)」


「かけあいます?」

ラワンくん
「水をかけあいます。」


「バケツみたいなのでかけるの?それともピシャピシャかける?」

ラワンくん
(ジェスチャーでバケツでドバッとかけるジェスチャー)

子どもたち
「楽しそー!」
「サイコー!」

ラワンくん
「楽しいです。これは、ミャンマーのお正月です。」

子どもたち
「へ〜」

ラワンくん
「雨の季節には、キャンドルフェスティバルがあります。道やうちにキャンドルを・置きます。お母さん、お父さん、おばあさん、おじいさん、先生にありがとうと言います。」

子どもたち
「ラワンくんめっちゃ喋れる!」
「すげー!」


「ラワンくん、最後に、寒い季節のイベントを教えてください。」

ラワンくん
「寒い季節には、Fire balloon festivalがあります。気球、キャンドル、花火がきれいです。とても楽しいです。」
(ラワンくんが写真を5枚くらい見せてくれる)

子どもたち
「すげー!」
「きれい〜!」

こんな感じでラワンくんは、みんなの前で、初めてこれだけの日本語を話しました

しかも、日本語でやる案は、発表5分前に思い浮いた案で、ラワンくんはほとんど練習してないんです

ラワンくんと一番仲よくしている子はウルウルしながらコメントしました

「いつも一緒にいるけど、こんなにラワンくん、成長してたんだって・・親の気持ちみたいになっちゃうんだけど、本当に感動してて・・」

クラス全体が感動してました

担任の先生も感動していました

ラワンくんは照れながらもとても嬉しそうや表情でした


すでにクラスメイトからはとても優しくされてましたが、今回ラワンくんが日本語で初めてみんなの前でスピーチしたことで、ぐっっっと心が近くなったようでした

言葉のパワーってすごい

別に言葉喋れなくたっていいんです

でもやっぱり言葉で通じ会えると

「共同体」のような意識が芽生えるんだなと🌱

私もとても感動しました

英語の授業を越えて、

「言葉の授業」になったことが

本当に幸せでした🌈✨

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