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時は寝て待て

二回目の投稿から何言っているかマジで分からないyukoyamasanです。
どうもどうも。

一つだけ、他人に自負できること、それは「運の良さ」です。

自己紹介のとおり、新聞記者と公務員という背中合わせ感のある職歴を有しているので、どういう気まぐれ屋なんだろう、やべーやつなんじゃないか、といぶかっている人もいるかと思いますが、これまで、本人は淡々と自分に足りない能力を習得できそうな仕事を選んできただけなのです。

元々文章を書くことはとても好きなことの一つでした。
文章でご飯が食べられる仕事って素晴らしいと思い、マスコミ業界への就職を目指したのが学生時代。
リーマン・ショック後の不景気とも重なり、書類が通過するのはテレビと新聞社のみ。世界的メーカーなども含め60社以上にエントリーシートを出したのに、そんな結果を目の当たりにすると、自分には普通の学生には備わっている一般的な“何か”が足りないのだと痛感し、落ち込みました。
公務員試験も考えました。世間知らず過ぎて予備校なるものがあることも知らず、参考書を解いてみても歯が立ちません。1年、2年前から予備校で対策をしている同級生たちにかなうわけないか・・・とすぐ諦めました。

だったら、特技を伸ばしてやる!
内定をもらった新聞社に入社し、記者配属を勝ち取るために、陽気なストレス耐性強そうキャラを演じきり、先輩たちからの「お前は記者配属だろう」の言葉のとおり、念願の記者になりました。

地方新聞社の報道部社会班サツ担当。花形です。
朝夕二回の締め切りに追われ、事件事故の取材に駆け回ります。
日が昇る前に家を出て、日が変わって家に帰る。
サイレンが鳴れば飛び起きて出動。
土日関係なく、がむしゃらに働いたら、仲良かったはずの友達とも疎遠になっていました。

気が付けば、家族や友人と料理をしたり、お菓子を作ったり、ゆっくりと過ごす時間が大好きだった自分とは相反する人間になってしまった…。
文章を書くことは楽しいし、信頼してくれている仲間、取材協力者、いろんな方々に大事にしてもらえて幸せだと思っていましたが、「理想の自分」から離れてきていると気が付きました。

このままだと自分の人生が違うものになってしまう。

なりたい自分になるためには、足りない能力を補っていくしかない。
文章を書くこと以外の選択肢を持つことが現状打破の突破口だ。
1社目は最低でも3年間という世間の数字を区切りに、退職することにしました。

退職した後、公務員試験へのチャレンジを決意します。
きっかけは、本屋に立ち寄った際にチラ見した、公務員試験対策本「スーパー過去問ゼミ」の内容が、すらすらと理解できたからです。
情報の滝に打たれていた新聞記者経験のおかげで、時事問題には異常に強くなっていたんですね。
決意してからは、1か月半、毎日一日13時間、必死に勉強。
記念受験と覚悟して受けたところ、時事問題で点差がつけれたようで、どうにか合格。貴重な「一般事務」を学ぶ機会を、幸運にも得ることができたのでした。

「時は寝て待て」って、本当なんだなぁ。
これ以降、なかなかうまくいかない物事については、一旦寝かせる派になりました。パンの発酵時間みたいな感じですかね。

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