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私は少食で生き延びた! byルイジ・コルナロ

タンパク質レバレッジの本の中で紹介されていたルネサンスの男

「人間を含め、動物の食欲はタンパク質量で決まる」とする、プロテイン・レバレッジ仮説。

タンパク質必要量が十分に摂れるまで食べ続けてしまう、逆にいうと、タンパク質が足りていないと過食になる、というアレです。

この仮説を導き出すまでの研究過程を記した『科学者たちが語る食欲(原題:『Eαt Like the Animals』写真右)』も相当おもしろかったのですが、内容が面白すぎて、短時間で書ききれないので、What To Eat?サイトの書評に改めて書くとして…

この本の中で、ルネサンス期の貴族、ルイジ・コルナロと、書籍『無病法 極少食の威力(写真左)』のことを知りました。


死の淵から生還した、16世紀のヴェネチア貴族

ルイジ・コルナロは16世紀、ルネサンス期のヴェネチアの裕福な貴族。ヴェネチアに近い、パトヴァで行政長官をしていたらしいですが、このあたりは、海の幸も山の幸も豊富で、ハムやチーズ、ワインも産地。さぞ美味しいモノだらけだったのでしょう。

贅の限りを尽くした食事で暴飲暴食に明け暮れていたところ、30代でさまざまな(今で言う)成人病にかかり、40歳くらいで生死をさまようまでになったのだとか。

そこで、医者に勧められて節食を取り入れ、毎日数百グラムの食品しか食べない生活に切り替えたところ、見事に復活!健康を取り戻して102歳まで生きたのだそうです。

医者、偉い!!

というか、誰がみても明らかに食べ過ぎだったのかも。


80歳で健康に関する本を執筆

80歳代で本を書く気力があったという事実だけでも、元気だった証拠と思えます。

書いた本が
『長く健康的な人生を確実に手に入れる方法:悪い体質を改善する手段』。
内容は、節度のある生活と極少食こそ長寿の秘訣、という彼の持論です。

こんなに古くからあったのですね、健康本。
地中海式ダイエット、などが話題になる500年も前ですよ。


今、知るべき先人の知恵かも。

『無病法 極少食の威力』の内容は、

・食を接することの重要性
・虚弱体質を改善する最良の方法
・幸福な老後を獲得する方法
・長寿を約束する節食の進め

どうですか?超高齢社会に突入した日本で
今、私たちが読むべき本かもしれませんよ。


What To Eat?
さて、私たちは、何を食べて、何を食べないことにしましょうか。


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