見出し画像

「インハウスエディター」言葉の歴史と記事まとめ

インハウスエディターが集まるイベントに初参加した、2021年1月22日金曜日。会も終盤に差し掛かったところ...

毎回noteを書くってのが恒例になってますよね...!誰が書いてくれるかな?

...と主催の西丸さんが話していて、「書きます!」と勢いで手を挙げてみたわたし。

貴重な話がたくさん聴けたので、せめてものお礼を...と思い手を挙げたものの、ちょっとわたし、、、インハウスエディターについての知識が乏しすぎるぞ...と内心焦っていまして...。

そもそも「インハウスエディター」っていつから用いられた表現なんだろう? 関連する記事も読んだ上で、イベントレポート書きたいぞ!と思ったので、いろいろとTwitterで調べてみました!

「調べるツールがTwitter かよっ! 」とツッコミが聞こえてきそうですが、Twitter が好きなので許してください。笑 まとめたら5000文字を超えていたので、時間がない方は、気になる小見出しへワープしてくださいね!

そもそも、世界で初めて「ツイート」された日はいつなのか

Twitterでは期間を指定して、過去のツイートを検索できる機能があります。インハウスエディターの初ツイートを検索する前に、そもそも、世界で初めてのツイートはいつなんだろう?と思って調べてみたら...


こちらが世界で初めてのツイートとのこと。2006年3月22日。米Twitterの共同創業者であるJack Dorsey氏の呟き。そして、Twitterの日本語版の利用が開始になったのは、2008年4月とのことなので...

日付検索を利用して「インハウスエディター」がいつから呟かれて、Twitter上でどう盛り上がっていったのかを検索してみました!


スクリーンショット 2021-01-23 22.55.08


・・・・ない

スクリーンショット 2021-01-23 22.55.39


・・・・ない

スクリーンショット 2021-01-23 22.55.55


スクリーンショット 2021-01-23 22.57.19

あった...!

2012年8月23日:Twitterに初めて「インハウスエディター」の文字が現る


このツイートが、現在確認できるインハウスエディターと呟かれた最古のツイートです。2012年に既にインハウスエディターについて、呟かれていた方がいたんですね...!ただ、2012年8月以降、2016年11月までは、目立ったツイートは発見されず。2016年11月から徐々にTwitterで「インハウスエディター」の言葉が見受けられるようになりました。

ここからは、インハウスエディター関連のイベントや記事を中心に紹介する形で、歴史を辿っていきます。

2016年11月25日:「インハウスエディターミートアップ」の告知ツイート


今から4年前。メルカリさんで、インハウスエディターミートアップが開催されていたそうです!

参加者の方のレポート内容はこちら。登壇者平野さんの当日のスライドも公開されています!

2016年11月26日:インハウスエディターの働き方

ミートアップ告知ツイートの翌日、モリジュンヤさんが【「インハウスエディター」という働き方】の記事を公開しています。

常々、編集のたどる流れはデザインがたどった流れと重なるのではないかと考えているのですが、デザイナーのように「インハウス」が当たり前になっていく流れもエディターに起こるのではないでしょうか。

こちらの記事が、多くの方にシェアされました。(一部紹介)


2017年6月〜THE BAKE  MAGAZINEの「インハウスエディター」が注目され始める

2017年6月には、THE BAKE MAGAZINE の記事内で「インハウスエディター」と名乗られていた部分を注目して、ツイートされている方がいました。

ツイートで紹介されていた記事はこちら。

今回は多くの商品であえて語られない「コンセプトの決め方とデザインの方法」について、BAKE CHEESE TARTの場合を例にデザインの裏側を公開したいと思います!!本記事はBAKEのマーケターやデザイナー協力のもと、書き手はインハウスエディターの名和がお送りします。

社内コンペも開催したので、その応募案も公開します! BAKE CHEESE TARTの新デザインが出来るまで (2017.06.28)
こんにちは、BAKEインハウスエディターの名和です。
本日のTHE BAKE MAGAZINEでは、投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ株式会社(以下ポラリスさん)がBAKE Inc.(以下BAKE)の株式の大半を取得して筆頭株主になること、BAKEの社長交代について、その裏側をお伝えします。

上場を目指して。BAKEの筆頭株主変更、社長交代についての裏側をお伝えします (2017.08.02)

2017年8月24日:情報発信力を内製化しよう!各企業に"インハウスエディター"が必要な時代

ferretさんで、「インハウスエディター」についての記事が公開されたのが2017年8月。

<内容サマリ>
・情報発信のハードルが下がり、企業がオウンドメディアを立ち上げるケースが増えた
・内製化の動きがある企業例として『サイボウズ式』(サイボウズ)『THE BAKE Magazine』(BAKE)『Business Network Lab』(Sansan)『mercan』(メルカリ)を紹介
・なぜ「インハウスである必要があるのか」
 - 社内情報へのスムーズなアクセス
 - 会社や事業への深い理解
 - 知識やつながりなどの価値を社内に蓄積

2017年10月06日:メディアの目的に最適な組織とコンテンツを設計。メルカリ「mercan」は何が優れているのか

インハウスエディターという言葉をいち早く使い始めたのが、フリマアプリ「メルカリ」を中心に、「メルカリ アッテ」「メルカリ カウル」「メルカリ メゾンズ」などのサービスを展開する株式会社メルカリです。

この時期にはこんなツイートも。

2017年12月9日には、インハウスエディターとして入社された方の体験談記事が公開されていました。Twitterでこの記事が確認できたのは、2018年1月頃でしたが、公開順で紹介します。

2017年12月21日:編集力の内製化は企業の強み。BAKEを支える3人のインハウスエディター

ferretさんのインハウスエディターに関する記事第三弾。

社内で1番伝えたいことを、素早く出すっていうのは、オウンドメディアがあり、インハウスエディターいる、というのが最高の状況だと思いました。

BAKEでは、インハウスエディター陣が取材活動から得たことを社内に還元するように意識して、公開された記事をしっかりと社内に共有し続けたことで、社員でも情報共有が活発になっているんじゃないかな、と思います。

2017年12月30日:「インハウスエディター」は事業や広報を理解する企業内編集者

2017年12月は、ferretさんの記事やモリさんのnoteのシェアが多くみられ、「インハウスエディター」のツイート数が増えてきた印象を受けました。

内部が良い、外部が悪い、といった話ではないし、アウトソースがなくなるわけではない。だが、企業にとっての本質的な情報発信活動を考えるのであれば、現在アウトソースされている情報発信の一定割合は内製化されるべきだろう。

そして、2018年3月ごろにも「インハウスエディター」のツイートがちらほらあったので、紹介します。

2018年5月9日:サイボウズ 明石悠佳さん「信頼関係の構築は長期戦。ステキだな、と思える価値観の“媒介者”でありたい

企業のコンテンツを発信していくうえで大切なのは、“ブランドジャーナリズム”の視点だ、と。

つまり「サイボウズが伝えたいこと」と、「世の中の関心事」と重なる部分を探って、そこを企画にしていかないといけないんですよね。

2018年5月23日:イベント「会社と社会の媒介者であれ」インハウスエディターの役割を考える

主催のPR Tableさんのイベントレポートはこちら。

ブランドとは、その人が何かを受け取ったときに、思い描く印象や考えのこと。言ってしまえば、ブランドは受け手が作るもので、企業側がブランドを伝達したからといって、形作られるものでもありません。企業として伝えたいメッセージがあったとしても、単純にそれをコンテンツにしても届かない。そのときに大事になるのは、「相手が知りたいことは何なのか」を考え、情報の変換や文脈づけを行うこと。サイボウズ式では、それを強く意識していますね。

ロジックとエモさの行き来。これは主観と客観の行き来とも似ているな、と思います。企業には主観として伝えるべきメッセージがあるのですが、そのままでは伝わらない。

インハウスエディターには配慮しなければいけないさまざまなステークホルダーがいて、読者だけではなく、全体にくまなく目を配る必要があります。いろんなステークホルダーの立場に立ち、その時々の手段によって伝え方を変えていく。具体的には広い視野を持ち、その人たちに憑依して客観的に物事を見る。そうした素養がインハウスエディターに必要なのかなと思いました。

logmiさんのイベントレポート。

参加した方々のイベントレポートも紹介します。

2018年6月21日:イベント「会社と社会の媒介者であれ」インハウスエディターの役割を考える」vol.2開催

イベントレポートはこちら。

2018年7月5日:イベント「編集者・ライターの生存戦略 -(ひとまず)10年後も生き残っているために必要なこと-」 

こちらのイベントでも、インハウスエディターについても話題になったようです。

イベントレポートはこちらから。

2018年には、インハウスエディターに関する記事の発信が増え、イベントが行われて、当日リアルタイムツイートなどで、Twitter内でも、言葉が広がっている印象を受けました。

2019年の最初には、こちらの記事も。

2019年6月22日:インハウスエディターが担当する業務アレコレ。ことばや編集を起点にした職域の広げ方

2019年8月27日:オウンドメディア担当者が「インハウスエディター」になるまでの2年間の変遷(藤田 隼)

2019年9月2日:イベント オウンドメディア「ブーム」終焉と、編集者たちの「その後」のキャリア vol.1

2019年9月26日:イベント オウンドメディア「ブーム」終焉と、編集者たちの「その後」のキャリア vol.2

2019年10月4日:インハウスエディター?フリーランス?WEB編集者はポジションをズラして生き残れ!

この記事の公開自体は、9月のようなのですが、Twitterに現れたのは10月4日ごろ。

そしてこんなツイートも。このツイートがきっかけでインハウスエディターコミュニティが立ち上がった模様です。

2019年10月18日:メルカリで“インハウスエディター”を1年3ヶ月経験して気づいたことを伝えたいだとか

澤山さんや西丸さんの記事や、inquierさんのイベントレポートの公開や、インハウスエディターコミュニティの立ち上げツイートがあったのが2019年10月。最初に「インハウスエディター」と呟かれた2012年から振り返ってみると、2019年10月が「インハウスエディター」と一番呟かれていた月でした。

「インハウスエディター until:2019-11-01」をTwitterの検索窓に入れると、盛り上がりがわかると思います。Twitterにおいての、インハウスエディターの大きな流れがわかったところで、ここからは2019年11月以降、インハウスエディター文脈で公開された記事を紹介します。

2019年11月28日:企業の言語中枢を担う、インハウスエディターというキャリアの選択肢

2020年1月29日:実録! SmartHR インハウスエディターが広報未経験で挑んだ指名検索数グロースハック

2020年2月19日:インハウスエディターの仕事雑談 #つむぐradio vol.1

2020年2月22日:フリーランスの編集者からSmartHRのインハウスエディターになりました

2020年5月:インハウスエディターコミュニティ開催!

そして、いよいよインハウスエディターコミュニティが開催されました!イベントレポートはこちらから。

これ以降の、インハウスエディターコミュニティに関する記事はこちらのマガジンからどうぞ!


....いかがでしたでしょうか?少しお腹いっぱいな情報量になってしまった気もしますが、「インハウスエディター」の言葉の浸透・歴史について、感じていただけましたでしょうか?

ここからは、2020年以降に公開された、インハウスエディター関連の記事を【保存用】として、ピックアップしていきます。

2020年以降のインハウスエディター関連記事まとめ


西丸さんの資料もとても勉強になるので、ぜひ!




おまけ的な形ですが、Twitterで「インハウスエディター」と検索している中で、学びになったり、気づきを得られたツイートも紹介します。

インハウスエディター関連、ツイートまとめ


最後の最後に...採用ポジションとして明確に「インハウスエディター」で募集をしていた企業の歴史も辿ってみます。マニアックすぎますが、転職サイトで働いていたこともあり、つい。笑

インハウスエディター採用の歴史

(現在はクローズしている企業もありますので、ご注意ください)

これからどんどんこの職種名の求人募集は増えていきそうですね!

最後に...

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!

「言葉の浸透」の歴史を辿りながら、新しい言葉は、イベントや記事などコンテンツを作ることで浸透していくんだな...と改めて気づかされました。スタートアップで働いている身として、流れを自分たちで作っていく大切さを痛感しました。

まとめながら、正直途中で心折れそうにもなりましたが...(笑)ひたすら検索して、歴史を紐解いていく時間は、とてもとてもたのしかったです。大学時代は、音楽学を専攻していて、作曲家や音楽の起源を辿ったりしていたので、その血が騒いだみたいです。音楽文脈だと、こんなこともやってました。笑

あ、わたしは何者か?というと、CSチャットツール「チャネルトーク」で、カスタマーマーケ・コミュニティ・PR・採用・CSなど色々とやっています。韓国発のスタートアップで、日本支店が現在4人のため、幅広いことに挑戦中です。明確に「インハウスエディター」という職種ではないのですが、今回記事を読む中で、この仕事の奥深さや難しさを感じることができました。

好きだけでは仕事はできないと思いますし、知れば知るほど、自分自身の視点の弱さやスキル不足を痛感しました。文章を書くことだけがインハウスエディターの仕事ではないですが、想いを汲んで届けること、言葉を紡ぐことはやっぱり好きなので、自分なりに勉強しながら、実践しながら、スキルアップしていきたいです。

インハウスエディターコミュニティ第8回のイベントレポートは、後日改めてアップします!


------

いろんな方に自分のnoteを紹介いただき、とてもうれしいので保存しておきたく、こちらに挿入させていただきます!


ーーー

Twitterや記事を挿入しすぎて、とっても重いnoteになってしまいましたがここまでお読みいただいた方、ありがとうございます!

最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。みなさんからの感想やコメントを頂けると、とてもとても嬉しいです。 Twitterでシェアしていただいいた場合は、なるべくコメントなども見たいと想っています。サポートやコメントやシェアなどが、自分の創作活動の励みになっています。