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緊急手術からの入院(2023年10月20日)

約3時間の緊急手術を終え、運ばれた先は「ICU」でした。
外来での大量出血により緊急手術となったので、ハイケアでの術後経過観察が必要と判断されたのでしょう。

「ベッド上安静」を言い渡され、点滴やら血圧計やら心電図やらあらゆる管にまみれた状態で寝ていたら、有休を取って自宅で待機していた私の旦那さんが、着替えやパソコンなどを持ってICUに駆け付けてくれました。
さらにしばらくすると、形成外科のA先生がICUに現れ、旦那さんにいろいろと説明をしてくれました。

  • 今日は命を優先させ、止血を目的とした血管内治療を緊急で行ったこと

  • かなりの出血量だったうえ、25日にも手術をするので、今日からしばらく入院してきちんと経過をみるべきこと

  • 右手親指の皮膚の状態が良くないので、今後の治療の過程で親指が壊死していく可能性があること

  • 形成外科で必要に応じて皮弁や再建などの治療をしていく可能性があること

特に、現時点では親指壊死の可能性があることをあらためて強調し、ハッキリ伝えてくれました。

旦那さんは、まぁそうなったら仕方ないですねと受け止めつつ、「それにしても、去年までは何ともなかったんですけどね…」と本音を漏らしていました。
結婚して初めて、嫁が抱える難病の現実を目の当たりにして、旦那さんも「なぜ急にこんな状態にまでなってしまったのか?」と動揺していたのだろうと思います。

その後、旦那さんがICUを出てから、夕食を少しだけ食べていつのまにか眠りに就いたものの、尿意を感じて看護師さんに介助してもらったり(「ベッド上安静」のためトイレに行くこともNGなのです)、急にソワソワして看護師さんに眠剤を出してもらったり、朦朧としながら鎮痛剤を飲ませてもらったり…。
いわゆる「不穏」に近い状態になっていたようです。
看護師さんには「急な手術だったから夜になってようやく混乱し始めたのかもしれませんね」と言われました。

翌朝、A先生が再びICUに顔を出してくれました。
血液検査の結果、貧血が酷いので輸血しましょう!という説明の後、

「最近はいろいろストレス感じてたでしょうから、しばらく病院でゆっくり休んでください」

と伝えて出て行ったA先生は、おそらくその日は非番だったはず。
医療現場の働き方改革が叫ばれていても、私のような急性かつ重症患者の経過は常に意識しないといけない現実が、今後も先生たちには付き纏うのでしょう。
患者側も何かしらの協力ができるなら、した方がいい。
少なくとも私は、今後はできるだけ重症化を防ぐ努力をしないといけないなと感じました。

その日は午前中は輸血をし、午後になってようやく、一般病棟に移ることになったのでした。

<次回につづく🎵>

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