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#11「ちょっとだけ先輩ママの魔法の言葉」〜原始反射の話〜

「ちょっとだけ先輩ママの魔法の言葉」にご来訪ありがとうございます!
保育士をしながら2人の男の子育児真っ最中のおおともゆうこです。

このnoteを通じて私が伝えたいことはコチラから
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6月に入りすっかり雨模様な毎日。
雨だと洗濯物は乾かないし、外に行くにも億劫ですよね^^;
しかし、ザーっと降る雨を眺めていると嫌なものを全部洗い流してくれるようなスッキリとした気持ちにはなるので、私は案外雨の日は好きです^^

さて、今回はお話させていただくのは「原始反射」について。

そもそも原始反射とは、赤ちゃんが産道を通ったり、おっぱいを飲んだり、赤ちゃんが無意識のうちに生き延びるため、また成長していくために必要とされる為に備わっている反応です。
これらは、脳幹によってコントロールされていて、姿勢や知覚などによって何らかの刺激が与えられると、大脳に影響されることなく脳幹に伝わって起こると言われています。


生きる為の原始反射


原始反射の種類

・モロー反射
音などの刺激に対して、急にビクッとなって手足を広げ、抱きつくような動作。
・把握反射
手のひらに指を置くと、ギュッと握り返してくる反応。
・非対称性緊張性頸反射
顔を一方に向けると、顔の向いた方の手足は伸び、反対側の手足を曲げる反応。
・探索反射
赤ちゃんの口周りや頬に指などが触れると、おっぱいを探すような動きをする反応。
・脊椎ガラント反射
背骨の脇を撫でると、刺激があった方に肩と腰がキュッと動く反応。
・バビンスキー反射
足裏の外側を刺激すると、足の親指が反り返る反応。
・バブキン反射
手への刺激と口が連動する時に見られる反応。
・恐怖麻痺反射
胎内で刺激を感じてからだを硬くする時の反応。
・対称性緊張性頸反射
からだの上下が連動する時の反応。
・緊張性迷路反射
頭に連動してからだが反応する時に見られる反応。

こんなにもたくさんの原始反射ですがだいたい1〜2歳、遅くとも3歳までには自然となくなっていきます。

原始反射と脳幹の関係性

気が散りやすかったり、姿勢が悪かったり。「学校でやっていける?」とそんなママ友同士の話をよく耳にします。
一概にそれだけとは言い切れませんが、姿勢だったり集中力は原始反射と大きく関係しています。

原始反射はあかちゃんが安心安全に生きるためにもっている反応で、脳幹が司っていて成長と共になくなります。
原始反射を木に例えるなら根っこの部分。原始反射という根は、安心安全で、楽しくからだを動かすといった刺激を受けて、その動きをやりきることで統合され、脳幹が育ち、子どもはさらに成長します。
反対に、不安や危険、楽しくないといった状況があると、原始反射が身を守るのに使われ続け、統合されず残ることがあります。

とくにコロナ禍に園時代を過ごしている世代は、「安心・安全・楽しく」からだをたっぷり動かす機会が制限され、原始反射が残ったまま小学生になっている子が多いという話をよく聞きます。

原始反射が残っていると?

自分にとって脅威を感じるとからだがすくんで動かなくなったり、嫌な事には反抗的になったり、逃げ出したりしがちになります。
そして、姿勢が悪い、集中できないといった状態が、意思とは関係なく起こり、学校生活や人間関係に困ってしまうこともあります。

モロー反射の場合。
命の危機や不安に対する防御反応で、残ってしまうと、意思とは関係なく物音や光、急に動くもの、痛み、匂いなどの感覚に敏感になり、そこからストレスを感じやすい、集中しづらい、変化を嫌うといった傾向が出てくることがあります。
臆病だったり、勉強嫌いなどはモロー反射が残っている場合も多く、消えることでグーンと伸びていきます。

バビンスキー反射の場合。
緊張すると、足が落ちつかなくなったり、かかと歩き、つま先歩きをする。転んだりすることも多く捻挫したりしやすい。


原始反射の統合には「あそび」がいちばん!

しかし、悪いことだけではありません。原始反射の残存はその子にとっての伸びしろとも言えます。
特別なトレーニングは要らず、楽しく遊ぶことで自然となくなり、子どもはグンと成長します。

モロー反射に最適な遊びは「ブランコ遊び」
ブランコの動きがスムーズにできると、より高くブランコが漕げるようになります。この動きはモロー反射の統合だけでなく、バランス感覚やからだの力の入れ加減も刺激するので緊張性迷路反射の統合にも適しています。

把握反射には「ハンバーグ作り」
把握反射には手を充分に動かしたり、いろいろな感触を体験したりする経験が何より大切です。
ハンバーグ作りは把握反射だけでなくバブキン反射の統合にも役立ちます。
ハンバーグを毎回作るのは大変!っという方は「ウーブレック」というのもおすすめ^^個体と液体の両方の性質があり、ギュッと握ると固くなりますが、ゆっくり傾けると液体として流れます。触り方で動きが変わるのでたっぷりと手が使えます。



思い返すと新生児期の突然ビク!!っと動く反射や口の周りを触ると口をパクパクとする反応。どれも愛おしくてでも一瞬で・・・。
けれど、どれも生きていく上で大切な反応。

子ども達は時に私たちの想像を遥かに上回るほど自らの生きる力が備わっていて、たくさんの順序を経て成長をしているんだなと改めて実感した今回のお話でした。


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今週もお疲れ様でした^^

今回の記事を読んでいただいた方、ちょっとでも興味を持っていただいた方、ここで出会えた縁を大切に大切に育てていきたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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